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【NPOと町内会(自治会)】

NPO法人と町内会(自治会)と云う、地域でのパートナーシップについてどう云う姿が良いのか!?
これまでの歴史的経過や、現状の課題など・・・
何かモヤモヤした気持ちでした。

ちょうどそんな時に、書店の店頭の新刊図書のコーナーで2冊の本を見かけました。

左) 『NPOとは何か』宮垣元 著
中公新書 (2024.06.25.)

右)『町内会』玉野和志 著
ちくま新書 (2024.06.10.)す

【はじめに】

阪神淡路大震災以来、大きな災害があるたびに「助け合い」や「絆」が強調されます。
ひと口に「助け合い」や「絆」と言いますが、言葉のひとつひとつの意味を調べてみました。

【自助・共助・公助・互助】

上) 自助・共助・公助 3つのトライアングル
下) 互助 のイメージ

【自助】
災害が発生した時は、先ず自分自身の身の安全を守ることです。
食料や飲料水の備蓄、日用品の備蓄、自宅の耐震化、家具の転倒防止、避難経路の確認などが挙げられます。
また「自分のことは自分でする」ことに加え、市場サービスの購入も含まれます。

共助】
地域やコミュニティといった周囲の人たちが協力して助け合うことです。
「共助」は、介護保険などリスクを共有する仲間(被保険者)の負担です

【公助】
市町村や消防、県や警察、自衛隊といった公的機関による救助・援助です。
また「公助」は税による公の負担です。災害に強い都市基盤の強化、情報伝達機能の充実、避難所機能の充実、備蓄品の整備などが挙げられます。

自助・共助・公助 3つのトライアングル

【互助】

この他、お互いに支え合っているという意味で【互助】があります。 
費用負担が制度的に裏付けられていない自発的なものです。
親しいお茶飲み仲間づくりや住民同士のちょっとした助け合い、自治会など地縁組織の活動、ボランティアグループによる生活支援、NPO等による有償ボランティアなどが挙げられます。

互助のイメージ

【要点】

助け合う点は同じ
【自助】自分のことは自分でする(自分を自分で助ける)
共助】リスクを共有する仲間で負担する
【公助】税による公の負担 (公平)
【互助】お互いに支え合っているという意味。
費用負担が制度的に裏付けられていない自発的なもの。

Point【自治会とNPO】

自治会とNPOについて、それぞれの歴史的な経過や、現状の課題、将来どうあるべきか?
お互いが社会に取って必要な組織です。
【共助】と【公助】をどう繋いで相互に補完し合っていくのか?

これまでNPOや町内会などについてNoteにマトメた記事を再掲します。

『縮充する日本』山崎亮著

2021/11/22

『人口減少社会のデザイン』広井良典 著

2023/08/09

『町内会は義務ですか』紙屋高之雪 著

2023/10/19

『町内会』中川剛 著

2023/10/18

2024.07.08.