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『縮充する日本』山崎亮著を読む

『縮充する日本』山崎亮 著
PHP新書 (2016.11.29)
副題:「参加」が作り出す人口減少社会の希望


国・行政のあり方に関する懇談会

「内閣官房行政改革推進本部事務局」https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kataro_miraiJPN/index.html
「とりまとめコンテンツ」
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kataro_miraiJPN/sum.html

この懇談会を切っ掛けにして、これまでにない参加形態が生まれた。

縮絨(しゅくじゅう)[名詞]

ウールをせっけん液などアルカリ性の液に浸して、もみ洗いやこすり洗いをすることで、毛を絡ませて縮めることを「縮絨(しゅくじゅう)」といいます。
縮絨の加減によって、やわらか仕上げにしたり、しっかり仕上げにしたりと、自分好みの風合いが調節できる自由度の高い技術です。

▶ まちづくり分野の「コミュニティデザイン」

シェリー・アーンスタイン (米)
「住民参加の梯子と階段」pp.124〜129.

1) 計画に賛同している人を協力者として参加させる
2) 計画に反対している人達の感情を緩和させる
3) 計画に関する情報を住民に通知し、共有する
4) 計画に対する住民の意見を求める
5) 譲歩 / 妥協点
6) 協力
7) 委任
8) 住民主導

住民参加の階段
1) 聞く・知る (情報収集)
2) 考える (比較/評価)
3) 提案する
4) 参画する
5) 推進のパートナー (支える)
6) 仕切る (管理/運営)

中央集権の仕組みに変化

国と地方
生活者の視点 
地方分権の推進【ふるさと納税】2008年

その他の分野の「繋がり」

▶ ものづくり分野の「オープンデザイン」
▶ 情報分野の「オープンデータ」
▶ 教育分野の「アクティブラーニング」
▶ 金融分野の「クラウドファンディング」
▶ 労働分野の「コアワーキング」

8つの分野についての参加の系譜
pp.406〜407.

キーワードは「縮小ではなく、縮絨へ。」

縮絨の時代を読み解く3つの鍵

1) 住民がやりたいこと
2) 住民ができること
3) 行政が求めていること
pp.143〜146.

医療・福祉分野のコミュニティデザイン

§ ソーシャルワーク(社会福祉援助技術)の三類型
① ケースワーク (個別援助技術)
② グループワーク (集団援助技術)
③ コミュニティワーク (地域援助技術)
p.309

福祉の精神は、社会保障の効率化による民間活力の導入ではなく連帯である。

1989年第15回アルシュサミット(パリ)
p.328

【参考】

『豊かさとは何か』

『豊かさとは何か』暉峻淑子 著
岩波新書 (1989.09.20)

『豊かさの条件』を読む

『豊かさの条件』暉峻淑子 著
岩波新書 (2003.05.20)

【Note】2021.03.15.

山崎亮さん、『コミュニティデザイン』

つぶやき【Note】2019.12.31.

つぶやき【Note】2021.11.21.

【タウンミーティングに参加して】

▶ 都市部では、マンションやサ高住の建設で、繋がりが更に無くなりつつあります。

▶ Aging in Placeと云う考えがあります。
どんな状態になっても、住み慣れたところで、安心して自分らしく年を取る、という考え方です。

▶ Aging in Placeを “まちづくり” の観点から云々するなら、地域福祉の知識が最も必要と感じました。

2021.11.22.
2023.08.17. 加筆修正

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