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『関係人口の社会学』を読む ①

予約していた本『関係人口の社会学』が図書館から連絡があった。
「貸出の準備が出来た」とメールで。
返却期限は、8月10日 更新1回
この夏は、この本の読破が目標だな(笑)

『関係人口の社会学』田中輝美 著
大阪大学出版会 (2021.04.25)

先ずは、序章から。

【心の過疎】

序章の2で「心の過疎化」が取り上げられている。pp.12〜14.

「誇りの空洞化」や「あきらめ」に起因する主体性の欠如。

以前 読んだ『地方からの発想』元大分県知事 平松守彦氏の著書を読み返す。

Note【心の過疎】2021.03.01.

次に【人口減少】

今日(こんにち)の「関係人口」と云うコトバが登場するまでの歴史的な流れを見る。

過疎化現象は、いつ頃から始まったのか?
人口減少の要因に出生率が云々されるが、その人口減少が前提となった要因な何か?

① 金の玉子の民族大移動
② 道路整備 鉄道からトラック輸送へ
③ 大衆教育社会
④ 流通革命 シャッター通り商店街
⑤ 加熱する人口獲得合戦
pp.27〜55.より

p.50の表2 を参考に

主な「地域再生政策」を振り返る

【第一次全国総合開発計画】経済企画庁
策定:1962年(昭和37年)10月5日
目標年次:1970年(昭和45年)
基本目標:地域間の均衡ある発展
時代背景:① 高度経済成長への移行 ② 過大都市圏問題 ③ 所得格差の拡大 ④ 所得倍増計画(太平洋ベルト地帯構想)

【第二次全国総合開発計画】
策定:1969年(昭和44年)5月30日
目標年次:1985年(昭和60年)
基本目標:豊かな環境の創造
開発方式:大規模プロジェクト構想
時代背景:① 高度成長経済 ② 人口・産業の大都市集中 ③ 情報化・国際化・技術革新の進展

【第三次全国総合開発計画】
1977年(昭和52年)11月4日閣議決定

【第四次全国総合開発計画】
「多極分散型国土の形成」を基本理念とする全国総合開発計画
策定:1987年(昭和62年)
目標年次:昭和75年(2000年)
基本目標:多極分散国土の構築
開発方式:交流ネットワーク構想
時代背景:① 人口・諸機能の東京一極集中 ② 産業構造の急速な変化等により地方圏での雇用問題の深刻化 ③ 本格的国際化の進展

【ふるさと創生事業】
1988年(昭和63年)から1989年(平成元年)にかけての日本で、各市区町村に対し地域振興のために1億円を交付した政策である。
正式名称は「自ら考え自ら行う地域づくり事業」1億円を交付したので、ふるさと創生一億円事業とも言われる。

【21世紀の国土のグランドデザイン】
国土総合開発法(現・国土形成計画法、昭和25年5月26日法律第205号)に基づく第5次の中期的な日本の国土総合開発計画である。
目標年次を2010年から2015年までと定め、1998年(平成10年)3月31日に閣議決定された。
ことさらに「第五次全国総合開発計画」「五全総」としなかったのは、これまでの国中心、開発中心の国土計画の考え方とは一線を画す意味を込めており、国土総合開発法が国土形成計画法へと名称を変更するなど国土計画行政転換の流れの嚆矢となった。
副題に「地域の自立の促進と美しい国土の創造」を掲げている。
策定時期:1998年(平成10年)3月
目標年次:2010年から2015年
基本目標:多軸型国土構造を目指す長期構想(50年程度先)実現の基礎づくり
推進方式:参加と連携
時代背景:① 地球時代(地球環境問題、大競争、アジア諸国との交流)② 人口減少・高齢化時代 ③ 高度情報化時代

総務省/過疎対策公式サイト

ひと先ず、人口現象の流れについて、時系列に見てきました。

次回は「関係人口」と云う概念について、第2章を読む。

『関係人口の社会学』を読む ②

『関係人口の社会学』を読む ③

『関係人口の社会学』を読む ④

『関係人口の社会学』を読む ⑤

2021.07.24.

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