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『関係人口の社会学』を読む ③

 ① では、過疎化現象は、いつ頃ら始まったのか?
1960年代前半から時系列に見てきました。

『関係人口の社会学』を読む ①

次に②では、「関係人口」と云うコトバが登場する歴史的な流れを見ました。
関係人口の概念
「関係人口」と云うコドバは、2016年に生まれた新しい概念です。p.58

『関係人口の社会学』を読む ②

今回の③では、「関係人口」と云う言葉が「地域再生」に対してどのように形成されて行くのか、そして、地域再生にどのような役割を果たすのかを 読んでいくことにします。pp.93〜121.

『関係人口の社会学』田中輝美 著
大阪大学出版会 (2021.04.25)

地域再生の主体は!?

1960年代から 地域開発のあり方を、外来企業に依存する事を是とする立場か?外来企業に地域の将来を託す事は出来ないとの立場か?
続く1990年代のリゾート開発でも 、この流れは変わることがなかった。p.95

この構図は、過疎対策にも通じるものがあった。過疎対策 = 過粗化(対策がおそまつ) p.95

この「外来依存」の反省から登場したのが「内発的発展論」です。p.96

【歴史的な流れ】

地域おこしについて

その地域(地方)が、経済力や人々の意欲を(再び)向上させたり、人口を維持したり(再び)増やしたりするために行う諸活動のことである。
地域活性化、地域振興、地域づくりとも呼ばれる。

1990年代の内発的発展論

その地域の文化や経済、そして開発などのすべての地域発展において、そのエリアに住む住民が直接参加することに主な重点を置いた発展のあり方を指す言葉です。

1995年ボランティア元年

2000年頃から主体形成論の再検討

社会関係資本論と地域社会

地域再生における「他者」と「他人」

【相互作用の整理】 p.121 表6

自立:地域で解決し他者(他人)の介入は不必要
依存:地域の主体性が無いまま他者(他人)に依存
活用:地域が主体的に適切な他者(他人)を選任し活用

次回 ④は、第3部 関係人口と地域再生 p.241〜を読む予定です。

2021.07.26.

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