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2023年5月の記事一覧

何のために「学ぶ」のか

何のために「学ぶ」のか

ちくまプリマー新書は「プリマー(primer) 入門書」の名前のとおりベーシックなテーマを初歩から普遍的に説き起こされているそうです。
この本も「大学で、何を学べるのか」良質なアドバイスを、経験豊富な先生方が書かれています。

はじめに

大事なのは知識じゃない。
正解のない問いに直面したときに、考え続けるための智恵である。

この本では、7人の先生方が寄稿されていますが、代表的な外山滋比古氏の内

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『青森移住ぼちぼち珍道中』

『青森移住ぼちぼち珍道中』

【前書き】より
2002年4月に、青森県に移住した作者の井上じゅん子さん。
ご主人の信平さん。長男のソウ君。次男のケンタ君。の4人家族の記録です。
送られてきた「サンキューレター」には【移住者の方、移住を考えている方。ご夫婦、子育て中のママにも是非読んで頂きたい。】と ありました。
なぜ、僕自身が この本を読んでみたいと思ったか。
土の人として、風の人(移住者)の気持ちが少しでもわかれば(理解出来

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『100分de名著』

『100分de名著』

はじめに

NHK『100分de名著』のプロデューサー 秋満吉彦さんが選んだ巻末付録「名著ブックリスト」より。

本を読む準備

いきなり買わずに、図書館で借りる。
吟味してから購入する。
読み切る事が出来る本を選ぶ。
面白いと思う部分を見つける。
読書の時間を確保し、習慣づける。
「まだ こんなにある」と残りページばかりに気を取られていたら「読み切れない」と、心が折れる。
目の前のページのことだ

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【通読】2冊の『夜と霧』

【通読】2冊の『夜と霧』

『夜と霧』
『夜と霧』は、第二次世界大戦中 ナチスの強制収容所に収容された 作者 ヴィクトリー•E•フランクル (精神科医) が自ら味わった過酷な経験を綴った内容の本です。

みすず書房の新刊『夜と霧』では、精神科医として収容所に収監されたフランクル氏自身が、収容所生活の中で人々の精神状態がどのように変化していったかについて書かれた作品です。

『NHK 100分 de 名著』はフランクルの『夜と

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『夜と霧』新版

『夜と霧』新版

【GWに読了したい本】『夜と霧』

【書評より】

わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。
では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。
人間とは、ガス室を発明した存在だ。
しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。

【みすず書房『夜と霧』】

【『夜と霧』オーディオブック】

【NH

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