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No.1 「10倍速く書ける 超スピード術」を読んで

 私がこの本を手にしたのは、幼い頃から抱いていたコンプレックスを克服するためだ。

「文章を書くことが苦手、どう書けば良いか分からない」

小学生の夏休みの宿題であった読書感想文は、書き方・伝え方が分からず鉛筆が進まなかった記憶がある。
読書の感想文ではなく、「物語を分かる作文」になってしまっていた。このころから、作文という文章を並べて作成する行為を恐れ、逃げてきた。

 しかし、社会人となり私は作文という行為をやらざるを得ない部署に配属された。配属された部署は「広報」だ。会社の魅力を外部に発信していく仕事である。
主に求人媒体やSNSを通して、社員インタビュー記事や会社の働き方やを伝えていく。文章作成という業務が必須になってくる。しかも自分の文章力で会社のイメージが左右されるかなり責任重大な仕事だ。
とうとう私は文章作成という、昔から逃げてきた敵と立ち向かわなければならなくなった。
文章作成スキルをあげるために、私はネットの口コミを参考に本を探した。
そこで出会ったのが上阪 徹さんの「10倍速く書ける 超スピード術」という本だ。

この本の冒頭の内容から驚かされた。
「うまい文章を書こうとするな」
「「起承転結」も「正しい文法」も気にしなくていい」
という内容に。
私は昔から起承転結がよく分からず、上手に文章がかけなくて悩んでいた。
起承転結を理解し、正しい文法をかけなければうまい文章は書けないと思っていたのだ。しかし大切なのは、文章の表現ではなく文章の中身が大事だということだ。

この著者は「素材を集め」をすることが大事だと主張している。
いきなり文章を書き始めるのではなく、文章を書く目的やどんな相手に伝えるのかを決めてから、素材を集めていく。
会社の記事であればオフィスの掲示板やオフィスグッズ、会社の匂いなど。
そしてそれを自分はどう捉えたのかメモをする。見たままをメモするのです。
ジムや散歩など別のことをやりながら考えることで新しい素材が浮かぶことがあります。
素材は身近なところにたくさんあり、自分の中にもたくさん眠っているのです。
こうして集めた素材を伝える相手に話すように作成することで自然と伝える順番が決まり、文章を書くことができる。


その他にも推敲や文章のボリューム調整の方法などこの本で学ぶことができた。
また、私はこの本を読んで気づいたことは素材集めの大切さだけではなく、見えない相手に合わせて読みやすい文章を書く「ホスピタリティ精神」を大切にすべきだということ。
私は人を笑顔にすることが大好きで接客業を長い間経験してきた。
今は全く違う職種だが、最終的な目的は同じであった。

今後も新しい本と出会って文章スキルを向上させ、読み手が気持ちよく読める文章を作成してきたい。


最後に
私は、この本を読みながら伝えたい内容(素材)をスマホにメモしていた。
しかし、まとめていた素材が私のミスで消えてしまって絶望感に打ちひしがれながらこの感想文を作成しました。
自分がまとめた内容は慎重に取り扱いましょう。

最後まで読んでくれてありがとうございました。


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