見出し画像

「転職して1年半、心境を語ろう」

お久しぶりです。hopiです。
1年振りに更新させて頂きます。
あれからもう1年ですか、びっくりです。光陰矢の如し。

まずは皆さん気になっていることをお伝えしますと、
hopiは・・・
ドゥルルルルル・・・(ドラムロールの音を想像してください笑)
引き続き元気に働いております!生きております!
ありがとうございます( 'ω')

ということで、転職から1年半経過した今の状況や心境をいくつかの項目に分けて、お伝えしたいと思います。


仕事

  • 仕事の幅が圧倒的に増えた
    前にもお伝えしたと思いますが、スタートアップというヒヨコのようなフェーズにいる組織である以上、大企業で当たり前のように装備されているもの(リソース、制度、福利厚生etc)はありません。ビジネス一つをとってみても、自分のアサインメントのここだけやっておけば良いというような話ではありません。新規種まき~契約~代金回収まで全てのフローに対して、自分の手を突っ込まなくてはなりません。そういう意味では、できる仕事の幅が相当広がりました。例えば、契約書を読み込んで、契約相手と条項の内容を交渉して、あまりにクリティカルなところは弁護士に相談して、リスクを最小限にして落としどころを見つける、ということを繰り返した結果(←一般企業では法務部がやっていることも全てやっているということです)、今では一般企業の法務部に入っても、十分やっていけるような気がします笑
    あと、国内海外という括りがない業界なので、海外中心だった前職と比較すると、新鮮な感覚で臨めています。両方理解していることで、どんな相手と会話する時でも、会話の幅が広がり、深みも出てきます。

  • ルーティンで回せる仕事がほぼ無い
    決まった業務フローで回せる仕事がほぼありません。全て新しく作り出したビジネスで、類似する仕事もありますが、全てイレギュラーです。また、業務内容が多岐に渡っていることで、習得にも時間が掛かります。安定的に収益を確保できて、生産性の効率化に注力する手前の段階です。なので、前職とは全く異なる頭の使い方をしています。

  • やりたかったことも少しずつでき始めている
    なんだかんだコンサル業務もさせてもらえたり、登壇する機会ももらったりするので、やってみたかった仕事はできています。それぞれ難易度高いですが、コンサル出身の同僚や、これまで登壇を数多く経験してきた同僚に相談させてもらいないながら、経験を積んでいます。

  • 前職のときに抱えていたモヤモヤの解消
    前職のときに抱えていた変な閉塞感や停滞感は無くなりました。会社には頼りきれないので、自分がどうにかするしかないという考えがより強くなったことで、吹っ切れたのかなと思います。今はこの環境にいた方が成長できます。前職のときと変わらず、今も顔は死んでいると思いますが笑、倒れるにしても前職とは異なり、前のめりに倒れる感覚です笑

キャリア

  • 今後のキャリア形成
    今後の自分のキャリアをどう形成していくかは常に考えていますし、転職によってキャリアの幅、タグは広がりました。次の選択肢として、転職して新たに身に着けたタグ(例:「今いる産業」「スタートアップ」「事業開発」)がありますし、当然前職でのタグ(例:「商社」「鉄鋼」「海外営業」)もあるわけです。もちろん今の所属企業で継続して働いていくことが一番の大きな選択肢ではありますが、これらをどう組み合わせて次のキャリアを作っていくかかなと思っています。ただし、大企業のような安定性はないので、その点に不安が無いと言ったらウソになります。現在の所属企業で、起業していく人間、同じ産業やスタートアップのなかで転職していく人間、大企業に戻る人間、様々なキャリア形成を見てきているので、大いに参考にしていき、自分にとって最適な選択をしていきたいと思っています。

  • 起業も一つの選択肢
    上記に関連することでもありますが、この1年半で、起業した同僚、これから起業しようとしている同僚を間近に見てきました。結果、想像もできないことではなくなってきているような気がします。ただし、私には「この分野、ビジネスで起業したい!」というものは現時点で無いので(逆にこれがあるなら誰もが何らかのかたちでトライすべき)、この選択肢を選ぶことは今のところないだろうと思います。あと、単純に皆で「ああでもないこうでもない」と言いながら仕事する方が好きなので、起業当初の起業家の孤独感と寂しさに私は耐えられないと思います笑

  • 出世争いからの解放
    前職のときにあったような同世代のなかでの出世争いという健康的ではないプレッシャーからは解放されました。本人が気にしていなくても、大企業にいると否が応にも「誰々が偉くなった」とか「誰々が昇進できなかった」とか、ゴシップとして社内で広がっていくんですよね。それでたいして自分のことを知らない第三者に勝手に評価判断されるのって健康的ではないんですよね。そこにエネルギーを使うことは極力避けたいし(別のところでエネルギーを使いたい)、もっと大きな視野を持っていたいと思っています。そういう意味では、大企業で出世していく人って本当に尊敬します。実力、タフネス、社内外の政治、運、タイミング、これらが全て揃ってないとトップもしくはそれに近いところまでは行きつけないので。

手放したもの

  • 年収
    年収が下がることは、転職の時に一番悩んで、それでも今の転職に踏み切ったので覚悟していたところではありますので止む無しです。でも、年収が下がったことによって、今のところ何か大きな影響は出ていません。
    また、資産形成の意識をより強く持つようになったと思います。下がった分はどこかで取り戻していくしかないので(もちろん本業でいずれ取り戻すつもりではありますが)、リスクヘッジしながら、投資するところには突っ込んで投資していっています。

  • 経済的安定性
    上記でも述べましたが、前職に比べて安定性はありません。ただし、これだけ変化の激しい時代で、中長期的に考えたときに、どっちの方が安定性があったのか、それはその時になってみないと誰にも分かりません。ゲームチェンジがいつ起こってもおかしくありません。
    そして、いつクビになっても、まぁどうにかなるだろうと謎の楽観視は持てるようになりました笑

  • 前職の仲間
    前職の仲間たち(同僚)が人間としてもとても好きだったので、その仲間たちと離れるのがつらかったのですが、これは良い意味で予想が外れました。転職してからの方が、前職の仲間と何かと接する機会が増えました。飲み会とかサークルとか。なので、頻繁に情報交換していますし、仕事以外の話も突っ込んでしています。仕事の関係だけだったら、職場が変われば疎遠になっていくものですが、それを超越した関係だったことを改めて実感しています。なので引き続き大切にしていきたいと思います。

自分の強み

  • 調整力
    スタートアップという組織においては、新規ビジネス、いわゆる0→1を作ることに長けた、またそれをやりたい人間が多いです。それは良いのですが、作るだけ作ってそれで満足して、そのあとは適当になってしまう人間がいるのも事実です。といったなかで、なぜか誰かが途中で中途半端にほっぽり出した案件や炎上案件を、私が引き継ぐケースが多くなりました。(スタートアップは人事の入れ替えや組織変更が多いので、それも要因の一つです。)
    火中の栗を拾いにき、取引先や社内関係者から怒られながら、案件クローズするというものです。「なんで他人が問題起こした案件を、自分が怒られながらやらなきゃいけないのか?」と大抵は感じると思うのですが、私にはその感覚が殆どありません。そもそも前職で怒られ慣れているし、前職の時の方が人格否定されるくらいのレベルで怒られていたので笑(これはできあがった業界構造やヒエラルキーなのでどうしようもない笑)、それに比べると大したことないんですよね。また、既に会社を辞めてしまった人の案件を引き継いだ場合、問題の原因が分からないケースが大半なので、「なぜそんな問題が起こったのか?」を断片的な情報を集めて整理しながら、究明していくのが割と面白いんです。そもそも問題を起こした当事者ではないので、より客観的に分析して対応できるというか。
    このように、ある問題を取り持って調整してソフトランディングさせて再び軌道に乗せるのは自分の強みと認識しました。0→1ではなく、1→100の方が得意な人間です。それが自分のこの会社での期待されている機能であれば、それで貢献していくのは決して悪いことではありません。組織には色んな強みを持った人がいて、それぞれの強みを生かしながら、組織を回していくということだと思います。

  • 関係構築力
    今の企業や業界は、白黒つけたがる、Yes or Noを求めたがる傾向が前職の時より強いと感じています。グレーの部分も必ずあるので、白黒やYes or Noでは解決できない問題も存在しています。特に取引先との会話や交渉においては、このグレーな部分を理解して、信頼を得て、懐に入り込むことが重要です。悪いことではないのですが、この感覚が今の業界では当たり前ではないようで、あくまでビジネスと割り切っていて、そういった会話や交渉をしている人はあまりいません。私は、この方法で、客先からしたら、経済合理性もないのに、「hopiだから商売あげるよ」というかたちで商売をもらって、新規ビジネスを作っています。

こうしてみると、いずれも前職の時では当たり前といえば当たり前のことだったんですが、他業界や他組織にいくと、それが武器になるということがよく分かりました。

考え方

現在の仕事になってから、意識するようになった考え方です。

  • 期待しない
    梯子を外される、約束を破られる、裏切られるケースがちょくちょくありました。それにいちいち一喜一憂していても仕方ありません。やっている相手は、こちらが期待しているような反省や思いは殆ど持っていないですし、何とも思っていないことが大半です。なので、感情的になっても、良いことは一つもありません。こちらが期待するような反応は返ってこないので。だから、相手に期待することにエネルギーを使うのはもったいないです。そういう意味では、この本のタイトルは芯を捉えていると思います笑 本当にパフェ食ってますからね!笑
    よって、自分がコントロールできるところだけに集中するということです。


  • 火事場の馬鹿力
    ①案件が多すぎる、②それぞれの案件がよく分からない(どう進めたらよいのか想像もつかない)、③締め切りが迫っている、この3点セットで日々の業務が回っています。
    それぞれ考え始めると不安でなりません!笑、夜も眠れません!笑
    ということで、考えても仕方ないので、ギリギリまで考えない(いや、考えたくない笑)、そして差し迫ったときの、自分の火事場の馬鹿力(ポテンシャルの開放)に期待するという習慣が身につきました。
    火事場の馬鹿力が発揮されたときは、どんな状態かというと、
    オードリーの若林 正恭さんの著書「社会人大学人見知り学部 卒業見込」に、こんな言葉があります。野球経験者なら誰でも分かるはず!三塁ベースを蹴って、ホームに突っ込む時のあの感覚! このゾーンに入れるかが鍵だと思っています。

"君はなんでも俯瞰して見てしまうから楽しめないんだよ。ホームベースに向かう時、ぼくは自分を俯瞰の目で見ていない。ホームベースだけを見ている。"

出典:社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)
若林 正恭 (著)より抜粋
  • できることから少しずつ
    前職のシンガポール時代に尊敬する上司から教えてもらったこの言葉。
    焦っている時、絶望にいる時は、常にこの言葉を思い浮かべていて、現職になってから更に意識するようになりました。
    地道にコツコツと、「できることから少しずつ」。


ということで、ツラツラと書いてきましたが、
新しい1年も皆さんにとって素敵な年になりますように^^

ここまで読んで頂き有難うございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?