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そんなに青春、してなかった

若き日の今頃は、夏休み

19歳の夏休みは、実家に寄生(こっちの方)し
バイトもせず、地元の友達とビアガーデンに行き
友達は翌朝、自動車学校があるのに
妙に盛り上がった日々だった

20歳以降は、お盆に帰省しバイトに明け暮れた

夏の思い出は、これといって浮かばない
そんなに青春、してなかったかもしれない
アルコールに強かったので、記憶が消毒されたのか
アルコールだけに蒸発したのかもしれない

昔から、人の話ばかり聞いて
人は信用しているが、心が開けなかった
ノリさえ良ければ、空気を乱すことはない
それは友達だけではなく、彼氏にもそう

わたしの話を聞く気はないでしょう

皆と別れて、家の最寄駅を降りた後に
コンビニでまたビールを買い
交通量が減った、街中の道路を見ながら飲むって
格別に美味しかった

飲むしか、自分を逃す場所がなく
特に問題がない、平和な毎日だったのに

アルコール中毒にはならず、膵臓を壊して
とても親には話せなかった

それでもわたしは、自分を褒めている

医療費もバイト代から出していたので
少なくとも、人様へ迷惑かけずに生きたことは
合格だった、夏休み