見出し画像

柔らかく、しなやかに生きたい

朝っぱらから、弟が事故を起こして昼には帰宅した

大したことはなかった
しかし、弟の上司が
「帰宅してリモートワークで気分転換しろ」
甘えさせてくれたらしい

事故の内容は、車1台分しか通過できない道を
走行中
突如、前方から車がやって来て
運転手が女性
「バックできない」というので
弟とその後続の車がバックする途中
弟の車と、後ろの車が接触したもの

誰もケガはなく、どちらの車も傷がない奇跡

弟が100%の過失であるのに
被害者は弟を責めるどころか
「確認せず、前から突っ込んできて
バックは出来ませんっていうなら、ここを通るな」前方が来た女性ドライバーに怒っていたという

弟の上司や被害者のしなやかさと寛大さに
「こんなこともあるんだな」と聞いていた

わたしの想像だが、どちらの御仁も
辛いことを経験しながら、優しさを学んだ人なのか
こう思えてきた

人生を楽勝で生きてきた人はいない
多かれ少なかれ、山谷があり
だからこそ、しんどいときは目先を変える
辛いものの、反対を見てきた人に思えた

辛い、悲しいばかりに囚われると 
心根が柔らかい人になるどころか
人相が変わってしまうほど、硬い人になってしまう
些細な出来事でも、他人を許せない人になる

反対に、柔らかくしなやかな人は
辛いことの中に
喜びや慰め、望みもあることを知り
少し視線を変えると、楽しいことがある

辛さを通ったからこそ
得られる柔軟さと強さは確かに存在する
そして、他人を許せる人になる

簡単ではないにしろ
柔らかくしなやかでないと
辛いことへ対応できない自分ができあがる

苦労を重ねて硬くなるか、柔らかくなるか
どちらになるかは、本人の選んだ道

寒波に包まれて、酷暑を経験して
翌年、美しい花や葉をつけるように
柔らかく、しなやかに生きたい