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善人に見え、何もなかった事になる

記憶の改ざんってあるんだなって感じたのが
高校時代の後輩は
語るのも吐き気がするイジメをやっていた

わたしは部活や学園祭の全体会合で
別の後輩から噂を聞いていた
マンガにあるような残酷な話を、話半分で聞いた

母校はなんちゃって進学校
学園祭が終われば、期末考査
3年生は間髪入れずに模試が待つ
正直、そこまでイジメに関心を持っていなかった

随分前に、わたしの携帯へurlが送られてきた

あるブログで、その時のイジメっ子が
「楽しかった高校生活(仮)」と、記し
充実した高校時代が綴ってあった

わたしは部外者
ただ、あの子の悪事は先輩のわたしだって忘れない
だが、わたしも聞いて聞かぬ振りをした加害者

イジメられていた子が自死したと聞いた朝
今でも鮮明に脳裏へ浮かぶ

朝勉で大学推薦の小論文をやっていた子や
下級生にイジメがあったのを知らない子もいて
1つの机に集まり、視線を上げなかった

ブログの中では、どんな人物にでもなれる

花を飾り、手作り料理やお菓子をアップし
年齢を感じない加工した自撮りと稚拙な詩
行間が目立つ、愛と平和を願う自分語り
それだけで善人に見える、何もなかった事になる

好きに自己表現すればいいのだけど…

人ひとり殺し、禊が終わるのはいつだろう
原則、誰しも幸せになる権利を持つ
しかし、知る者は釈然としないから
urlを回して、わたし達に考えさせたのだろう