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それだけ危うさの中を生きている

先週買ったヒヤシンスが開花し始めた
とても花つきがよく
喜びで、ヒヤシンスを何度見ても飽きない
「可愛いな、可愛いな」と蕾を愛でる

花が咲くなんて、当たり前かもしれない
息をするのと同じくらい
わたしは、そこにある生命が尊くて素直に嬉しい

ああ、心が砕けることない
無事に過ごせる日が、いかに幸せか

普通がどこにもないから
何も恐れることがないときは
この上ない贅沢な幸せや喜びだと気づかされる

氷上を歩く度に足元を確認するような
言葉を発するたびに他人の顔色を伺う
何か地雷が埋まっている人や場所
期待とは別個に立つ、自分への憐み

傷つき、疲弊が募り
生きた心地のしない日々を味わうと
「何もない平穏なとき」が、実は当然ではなかった

ヒヤシンスが咲くだけと、失笑されそうな
それだけ危うさの中を生きている

何もない日常は
けして自分ひとりで得られるものではなく
誰かや何かに支えられて
はじめて与えられた、奇跡の一瞬

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