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聖霊を尊ぶ、悼む気持ち

ウィンザー城へ立った時は
台風のように風が強く、とても晴れた日
イギリスは雨が多いと聞いていたので
小さな神さまがいるなって思った

この日だけは、本物のロザリオを首にかけ
誰からも見えないようにしていた
ローマ・カトリック教会から分離した
イングランド王国教会への礼儀だと思った

わたしがウィンザー城を見たのは、ほんの一角で
エリザベス女王がどこにおいでか分からないが
少なくとも日本より近い位置にいると考えただけで
荘厳で優雅な空気に感銘を受けた

日本の皇室、皇居もそうだが
どうしてこんなに神々しいのだろう

光陰矢のごとし
動画配信で
エリザベス女王の国葬を見る日が来るなど
少しも考えが至らなかった

国葬を見続け、気づけば時計は深夜をまわっていた

イングランド国教会の文化に魅せられ惹き込まれ
中でも、バグパイプの音色は
エリザベス女王が起床に毎日聞いていた曲だと
知り、より哀しみが濃くなった

歴史を振り返れと、お叱りを受けるかもしれない
だけど
聖霊を尊ぶ、悼む気持ちは持っていたい
若き日に抱いた伝統の大切さを再確認するためにも