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決着のつかない、不毛なもの

mixiやモバゲーをやっていた時代
いや、そうじゃなくとも
ネット恋愛に偏見を持っていた

相手は、海のものとも山のものとも分からない人
「姿、形、声すら知らない人でしょ」
本当は同性かもしれないし、犯罪者かもしれない

しかし、これだけリアルに出会いがないと
ネットをやる時間が増える分だけ
ネットの中にいる人へ、親しみや恋心に似たものが
心の中で育っているのを否めない

noteやtwitterで、自分の考えに似ている人や
相手からの思いやりを感じると
相手のことがもっと知りたくなるので
熱心に書き込みを読んでいたり

「どんな人なんだろう」会ってみたくなる

美しいものや珍しいものを
画像などで共有したくなる
リアルと変わらない行動だとハッとする

わたしへ、こんな感情を抱く人はいないとして
逆の立場で思考したとき

熱心に読んでくださる方や画像などを
共有してくださる方がいたら
大変嬉しいかもしれない

全身全霊で喜びを覚えるだろうが
「会いたい」は、話が違う

書いてあることの内面から入って
その人の脳内では、わたしへの美化が始まる

アバターやアニメにいる
目が異常に大きくて、童顔、抜群のスタイル
こんなのが、わたしだとされたら
死んでも会いたくない

ガッカリされるのは、非常に傷つく

前にマッチングアプリへ潜入して
複数の男性からインタビューさせてもらったセリフが、耳元でリフレインする
「実物が、思った人じゃなければ会わずに帰る」

社会不適合者がやることは、鬼の所業

書いていることは道徳的でも
それは、自分の体裁を整えたいからで
言うのは、タダだからね
好みじゃないからと置いて帰るヤツがいい人か

結論として
やはり、わたしの偏見は拭えない
疑似恋愛をゲーム感覚でやるのが、華

ネット恋愛から結婚に至る話も耳にするが
運の良い人が、中にはいる程度

これらから派生して
人は外見で他人を好きになるか
中身を好きになるかの議論は
決着のつかない不毛なものと、しみじみ感じる