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のち、高校受験はネタの宝庫

2月も2日になると、高校受験を思い出す
1月に受験した中高一貫校の合格発表があり
担任から結果を聞いても実感が湧いて来ず
帰宅して、ポストにある封書で確認した

合格しても落ちた子がいたのか、訝しかった

中高一貫校の答案は今でも記憶に残る
5教科全てが「カエル」で統一されて
最後の科目、英語では吹き出しそうになった
「またカエル?」

イソップ物語の「王様を求めるカエルたち」
幼稚園で読んだ童話が英文になっており
英文を読まなくともネタ元は知っているから
引っ掛けはどこか、ヒヤヒヤしていた


凍えそうな寒い朝に遠くまで受験へ来て
帰りは街中で、31のアイスを食べながら
遊んで帰ったほど、受験は道中が面白い

街中は普段、家族や友達と来る

この日は、1人でアイスクリームを注文し
遠巻きに見ていた雑貨屋も1人で満喫しながら
香水を買って帰った

いつもは友達と集団で、キディランドや
サンリオが入っているファンシーな店に行くが
敷居が高い、オトナが入る雑貨屋は色彩が異なる

赤色ひとつ取っても
子ども相手の夢が混ざったミルキーな赤ではなく
ノスタルジックな熟した渋さの赤色に見えた

独りだと自由な選択肢が増え
自分の好奇心で動ける愉しさ
受験の合否はそっちのけで
行ってみたかった店を回って帰った充足感

2月末には、私立校の受験が終わる
不謹慎さがない時期

この話を幼なじみ1号2号に話すと
幼なじみ2号は
「アタシは○○でケーキを食べて帰ったよ」

「ウソー!うちらは先生が引率したから
そんな楽しいことは何もなかった」
幼なじみ1号が悔しそうに言った顔が
この歳になっても思い出される

春、3人揃って同じ高校へ進学するとは
このとき、夢にも思わなかった