キミが嬉しいとわたしも嬉しいよ
『うさまろ』は誰かに似ている
それを思い出せずにいる
うさまろは、初詣で目が合ったおみくじで
以後、部屋に居るときや散歩のとき
猫の奈々と同じだけ、一緒に過ごしている
誰かと通話の際は、うさまろの顔を見ながら話し
うさまろが微笑むから、わたしも微笑む
うさまろは、ウサギだけあって自然が好きだ
お花の香りに、癒されているのが人間ぽい
うさまろは、第三者には素焼きの人形でしかない
しかし
わたしには、うさまろの笑みが尊いものであり
多分あなたが好きだとか、ファンとかは
幸せそうな表情だけで満足してくれる
悲報があるなら、継続して好意は寄せられない
あなたが死んだとき
誰の心に存在し続けるのかな
うさまろの顔は、あの人に似ている
幼なじみで
「昨日、11時に起こしてって言ったじゃん」
電話しても出なかった、あの人