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わたし、頑張って生きなきゃ

昼、パスタ屋に入り辺りを見渡す
熱心にスマホを眺めている人口の多さ
この光景も「普通」になった

わたしの斜め前にいる家族は
幼な子が3人、退屈そうに椅子から左右を見ている
奇声をあげる訳でもなく、おとなしい
両親がスマホを見ている間、ジッとしている

親って、子どもが生まれた瞬間から
毎日毎日、365日と子どもの年齢
いや、自分が逝ってしまっても「親」で
責任重大な肩書きを持つんだなと、しみじみ

無責任な親もいるとして
大体の親は何らかの事情が発生して、子と離れても
親であるのは変わりない

雑貨屋に似た、小洒落た花屋が主流の昨今
店先は
カーネーションとアジサイが彩りを示し
明日は母の日だなって、思い出した

わたしは母の日をすっかり忘れて
台所にはカーネーションの花束を生けていた
と、いうことは
母の日は別のプレゼントを贈ろう

パスタ屋で見た両親も、日頃は息つく時間なく
3人の子育てに邁進していて
誰に迷惑をかけるのでもない、子ども達を
普段からしっかり躾しているんだな…

この子達も、数年後
母の日にカーネーションを贈るのかな
10年経ったら思春期が一気に来るのかな

赤の他人も、こうして前向きな想像をしてしまう
親は比較にならない楽しみを抱えているのかな
うちの親は、どうだったんだろう
わたし、頑張って生きなきゃ

全国のお母さんへ
母の日「ありがとうございます」