普段は「期待しない、期待されない」
朝
掛け布団と毛布を引き上げ、枕を抱き込み
真横に眠る、なっちゃんの背中をいじる
猫好きから見たら、世界で一番の幸せ者
頭や背中をいじられても、微動だにしない
無防備な、なっちゃんに本気でなりたい
誰かに守られている信頼感は
人間でも大人になると、わたしは得られない
いつも悲観的に生きている訳ではなく
頭や背中をいじられたら
「ああ、朝ごはんの支度をしなきゃ」
主婦でもないわたしの反射神経は
どこまでも、自分より他者を優先して
わたしは朝ごはんを食べないのに、用意した
それが善いことかと思えば
ただの、気が利かない人と認識されて
利己的でも利他的でも、こんな結果ばかり招く
意思表示がないと、空気が読めないと
愛されてないと、生きるってサバイバルだな
早い話、意識とは正反対を選択すれば正解
生活において理想は
他者に「期待しない、期待されない」だろうね