子どものコミュニケーション、大人のコミュニケーション
祖母の家に行くと、親族が私のきょうだいに対し、「ぎっちょ」「右利きに直せ」という。右利きが人としてのあるべき姿である理由が分からなかったが、まだ6歳の私には理由を聞く術がなかった。だから、見て見ぬふりをした。
しかし、心の中には疑念と不憫さを抱えていた。
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夜になると、家族の友達が家に飲みに来る。私は家族だけの時間が好きだったし、夜遅くまで自分のお家に人が来ることが嫌だったから、苦痛でしかなかった。帰ってもらいたいから、わざと、「あそこのおもちゃとって。」「寝れない。」と言