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NHK朝ドラ「虎に翼」母と娘

大好きな「ブギウギ」も大団円で終わりました(涙)

引き続き始まった「虎に翼」

趣里ちゃんも好きだけど、伊藤沙莉ちゃんも好きだから楽しみにしてました。

朝ドラって何かしながら見ることが多いから、耳だけで聞いていてもわかる。
けれど、このドラマはがっつり目も心も持っていかれちゃいます。

脚本が良い。セリフもいい。
伊藤沙莉さんの表情の演技が秀逸。

そして私の個人的お気に入りはナレーションの尾野真千子さん。寅子の心の声としてぴったり寄り添う声の演技。上手すぎます。感情を揺さぶられまくりです。

一週目のラストはいろんな思いで心が掻きむしられました。(ネタバレあります)

女性の幸せは結婚一択の時代。
主人公寅子の母親はるも自分のような苦労はさせたくない、と少しでも「いいところ」にお嫁に行けるよう娘のために奔走します。


だけどお見合いをしても寅子はどうしても結婚に興味が持てない。

あるきっかけから母には内緒で大学の法学部を受験することに。

まだまだ女性が男性と肩を並べて仕事をするなんて考えられていない時代。大学を出て社会に出たとしても居場所がないに決まっている。
母親としては当然失敗した時のことに思いを馳せるのはわかります。

といっても

結婚しても家の中を切り盛りするだけ。良妻賢母ではあってもやりたいことも言いたいことも口に出せない。
一歩外に出ると大人しくにこやかに「スン」としているしかない。

「頭のいい女が幸せになるためには、頭の悪いふりをするしかないの」

寅子に言い聞かせるはる。

だけど、

「私は私の人生に悔いはない。
でもこの新しい昭和の時代に、自分の娘にはスンとしてほしくない。

そう思っちゃったのよ」

強い頑固なお母さんだと思っていたはるさんが積年の辛さ、苦しさを手放して、本音が出てしまうシーンに涙腺崩壊。

「何度でも言う。今はお見合いしたほうがいい。間違いなく幸せになれる。それでも本気で地獄を見る覚悟はあるの?」と問う母。
「ある」とまっすぐに答える寅子。

一瞬困った表情から、「そ」と小さくつぶやいて愛おしそうに娘を見つめるはるさん。母の雪解けの瞬間。子どものような満面笑顔の寅子。

このシーンは二人の表情だけで泣けてしまい何度も見ましたよ。

心配だけど、娘を信じる母の気持ちが胸に響きます。
私はここまで娘を信じられるだろうか。

我が家ではこんな場面は何度もあった。親が受け入れられない娘の主張。
私は信じていなかったなあ。心配して反対して文句ばっかり言ってたなあ。反省。


素敵な母娘。
次週からの寅子の大学生活が楽しみです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。


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