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編…バカ田大学しあわせ研究部『天才バカボン幸福論。夜のつぎは朝なのだ。』

 こんばんは。

 いつも頑張りすぎていて、たまにはふわ〜っと力を抜きたい方におすすめの本をご紹介します。

 『天才バカボン』の不思議な世界観って、妙に癖になりますよね。

 ギャグ漫画なのに、どこか哲学的で、でも説教臭くない感じ。

 有名な「これでいいのだ」という言葉は、自己肯定感の低い方をふんわり優しく包んでくれる気がしますし、

「いざとなると なにもほしいものは ないのだ」
(P68から引用)

 といった言葉に核心をつかれてドキッとします。

 また、わたしは目ン玉つながりのおまわりさんやウナギイヌといった名脇役たちのキャラクター分析を楽しく読んでいるうちに、レレレのおじさんに子どもが25人もいると知って衝撃を覚えました。

 に、にににににじゅうごにんってどういうことですか!?

 この本は、その詳しい事情までは教えてくれませんでした。

 そこで、気になって調べてみたら、なんと五つ子が五組生まれたそうです。

 何という奇跡の連続。

 何という賑やかなファミリー。

 子どもって、1人育てるだけでも大変でしょうに、まさかの25人とは!

 25人もいる子どもたちのお世話をするのは大変だったので、おじさんは子どもたちの後ろをホウキで掃くことで、子どもたちを学校へ送り出していたのだそう。

 おじさんの奥さんは他界。

 子どもたちは無事に巣立ちました。

 おじさんは一人暮らしになった寂しさを紛らすかのように、ほうきで地面を掃き続けているのだとか。

 知りませんでした…。

 わたしはてっきり、道行く人に「おでかけですか?レーレレーのレー」と声をかけ続ける陽気なだけのおじさんかと思っていました。

 ほうきで地面を掃くのが癖になっているのは、きっと沢山の家族に囲まれていた頃の懐かしい記憶を思い出せるからなのでしょうね…。

 でも、奥さんと死別したのはとても辛いことですが、子どもたちが自立したのは良いことですし、きっとそういうこともひっくるめて「これでいいのだ」という言葉に繋がるのでしょうね。

 この本はほとんどが面白おかしい内容で構成されているのですが、以上のようなことも知った上で読み返したら、何だかホロリときました。

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