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著…笠原巖『あなたの指先、変形していませんか? 指先が変形して痛い「へバーデン結節」の予防と治し方』

 「へバーデン結節ってどんな病気なのかな?」と興味を持ち始めたばかりの方に入門書としておすすめの本。

 残念ながら、タイトルにあるような「治し方」は特に載っていませんが、病気の概要が分かりやすく説明されています。

 この本によると、「へバーデン結節」は40歳以降の女性が発症することが多く、60歳以降の女性4人のうち1人がかかると言われるのだそうです。

 手の第一関節に太くなる・曲がるといった変形や痛みが生じる病気で、まれに水膨れやガングリオンが起こることもあります。

 足、膝関節、股関節、腰、背、頸にも起こりますが、病気そのものが世間一般にあまり知られておらず、他の病気と間違われやすいため、早期発見・早期治療に繋がりにくい病気でもあります。

 へバーデン結節のはっきりした発症原因はまだ現代の医学では不明ですが、膠原病(自己免疫疾患)と女性ホルモンの減少が原因の一つではないか?とも言われているそう。

 この本には、へバーデン結節と腱鞘炎、外反母趾、関節リウマチ、変形性膝関節症、モートン病といった他の病気との違いも紹介されているので、勉強になりました。



 〈こういう方におすすめ〉
 「へバーデン結節ってどんな病気なのかな?」と興味を持ち始めたばかりで、入門書を探している方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1時間半くらい。

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