著…小須田健『哲学の解剖図鑑 「知」の歴史がマルわかり』
こんにちは。
哲学の入門書を探している方におすすめの本をご紹介します。
「哲学」と聞くと難しそうですが、この本は全然難しくありません。
誰もが「これってどうなの?」と考えたことのある素朴な疑問について、古代から現代にかけての哲学者たちがそれぞれどう考えたか楽しく学べます。
例えば「学校」について。
ルソーは「学校なんて本当はいらない。自然こそボクらの学校さ!」と考え、デューイは「学校は社会の縮図だ!」と考え、フーコーは「学校は制度の上では監獄と一緒だ!」と考えたのだそう。
また、「自由」について。
ロックは「自由は人間同士の契約で成立する」と考え、サルトルは「神はいない。人間は自由の刑に処せられている」と考え、フロムは「人間は自由になればなるほど孤独にさいなまれる」と考えたとか。
どのテーマにも「正解」は無く、一人ひとりにその人ならではの答えがあるのが面白いです。
わたしが今特に関心を持っているのは、「時間」について。
アウグスティヌスは「時間には2種類ある」と考えたそうです。
と。
宇宙規模で考えたら、一人の人間はあまりにもちっぽけな存在。
ですが、そのたった一人が居なくなれば、その人にしか無い「時間」もまた消滅してしまうのでしょうね。
そう考えると、日々を大切に生きねば…と思います。
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