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安心して休める職場づくりの大切さを痛感

 今朝出勤してみたら、わたしのデスクにお供えものが沢山ありました。

 なんということでしょう。

 お菓子の山です。

 今日ってハロウィンでしたっけ?

 もしくは、今日ってバレンタイン?

 しかも、オロナミンCも沢山置かれていました。

 大好物ですけれども、これは一体どうしたことでしょう。

 「何か良いことをした身に覚えは全く無いけれど、笠地蔵が来たの?」

 とわたしがキョロキョロしていると、贈り主たちの正体が判明しました。

 なんと、同僚の間で、

 「G-darkさんの元気が無いらしい」→「G-darkさんはいつもモンスタークレーマーの対応をしている」→「G-darkさんはモンスタークレーマーの相手でメンタルを病んでいるらしい」

 と、まるで伝言ゲームのように誤った噂が広まってしまったそうなのです。

 ※備考
 同僚はZさんが休職していることを知りませんし、プライバシーに関わることなのでわたしからは言えません

 わたしはすぐに同僚に「違う違う! わたしは病んでませんよ!」と否定しました。

 しかし、みんなが「嘘だ」「顔面蒼白だ」「Mattみたいに真っ白だ」とひどく心配するので、

 「病んでません! 強いて言えば〝恋の病〟にかかっているだけです!」

 と白状する羽目になりました。

 一体何の報告をしたのでしょうかわたしは?

 しかも「あらっ、恋の病なの!?」とみんなにドッとウケてしまいました。

 笑いをとりたかったわけではないのに、なぜか大ウケ。

 こんなはずでは…。

 なんて日だ!

 …せっかくなのでお供えものは有り難く頂戴することにしました。

 みんなからわたしへのお歳暮だと思って良いそうです。

 ありがたや。

 …その後、デイサービスやヘルパーステーションの方からも「元気出してね」と缶コーヒーやペットボトルのお茶を頂きました。

 …一体どこまで噂が広まってしまったのでしょう?

 ご心配はとってもとってもありがたいのですが、わたしは大丈夫です!

 むしろ心配なのはZさんのことなんです…って、それはZさんのプライバシーにかかわることなので誰にも言えませんけれど…。

 その情報が必要な部署には既に知らせがいっていますし、それ以外の部署にまで面白おかしく話す内容ではありませんから。

 ちなみに今日、予想外の出来事が起きました。

 わたしが別件でZさんの職場に行ったら、なんとZさんのお姿をお見かけしたのです。

 「良かった! Zさんが生きている!」と、嬉しさのあまりわたしのMPが光の速さでフル充電されるのと同時に、

 「もしや、Zさんは職場まで診断書を持って来たのかな? でも、上司が気を利かせて、郵送を許可するなり、上司が家まで取りに行くなりすればいいのに…」とわたしが心配しつつ遠くから見守っていたところ、

 なんと、

 …Zさんがパソコンで作業を始めたではありませんか。

 …そして、ZさんがZさんの上司と何やら打ち合わせを始めたではありませんか。

 Zさんはとても真面目で責任感のあり過ぎる人なので、もしかしたら休職にあたっての引き継ぎをしていたのかもしれません…が…。

 引き継ぎをした方がZさんも安心して休職出来るのかも…しれません…が…。

 「長期の病気休暇が必要な人に出社させる職場って何なの? そんな感じだからZさんのような若者が潰れるまで無理を強いられるんだろうな。人間は機械では無いし、ひとたび調子を崩したらなかなか回復しないのに…」とわたしは胸が痛くなりました。

 …正直言って、わたしは物凄くZさんに声をかけたかったのですが、もし声をかけたらZさんの性格上「ご迷惑をおかけしてすみません」等とわたしに謝ってくる確率が100%なので、敢えて声をかけませんでした。

 まるで、オフの時の芸能人を見かけたみたいなつもりで、気づかなかったフリをすることにしました。

 幸い、Zさんの方もわたしに気づかなかった様子。

 良かったです、わたしはZさんに謝って欲しいわけでは無いので。

 だってZさんは何も悪くありませんから。

 わたしはただただ、Zさんに何も気にせずゆっくり休んでいただきたいだけです。

 …本当はZさんの上司たちにも、そう思っていただきたいのですけれど。

 「なぜ出社させたの? もしZさんが自ら進んで来たのだとしても、なぜ〝こっちは何とかなるから安心して休んでね〟とすぐに帰してあげないの?」と、わたしは正直言って腹立たしい気持ちになりました。

 わたしも、わたしの職場で休職している人や退職予定の人のフォローをしているので、Zさんの職場の人たちの大変さにも、痛いほど共感は出来るのですが…。

 今日のZさんのお姿を見ていたら、悲しいとか悔しいとか、色んな感情がごちゃ混ぜになって苦しくなりました。

 この気持ちを一言で表せる言葉は見つかりません。

 しかし、ZさんやZさんの職場の方々にとって、わたしは所詮外部の人間。

 よそさまの職場のことに干渉出来るような権利も権力もありません。

 わたしはただ「早くZさんがおうちに帰れますように」と祈ったり、邪魔をしないでいることしか出来ませんでした。

 それからしばらくして、Zさんと同じ職場の方にさりげなく「Zさんはお帰りになりましたか?」と聞いたら「帰りました」と教えていただいたので、わたしは少しホッとしました。

 最近どんどん寒くなっていますし、Zさんには布団やコタツの中でぬくぬくほかほか暖まりながら、おうちでのんびりしていただきたいです。

 …世の中には、現在休職中もしくはこれから休職するという方が沢山いると思います。

 その中には、引き継ぎのために上司から出社を求められたり、もしくは自らの責任感ゆえに出社や電話やメール等で引き継ぎをしようとつい頑張り過ぎてしまう方もいると思います。

 しかし、そもそも「休まないと心身が危険な状況にある」から休職が必要なわけで。

 そうした危機に陥っている人に引き継ぎという負担を負わせるのは、職場の仕組みそのものがおかしいと思います。

 休職する人を支える周りの人たちも大変だとは思いますが…。

 「その人にしか分からない業務」があるから、病をおして引き継ぎをしないといけないわけで。

 「業務内容をみんなで共有できていない」し、「一人に抱え込ませている」から、病む人が出るし、残された人はフォローするのが大変になり、また一人、また一人、と倒れていきかねませんよね…。

 実際、Zさんの職場は、休職する人たちがとても多いのです…。

 「安心して休める職場」は「働きやすい職場」だ、とわたしは思うのですが…。

 どうやったら職場そのものの体制を変えていけるのでしょうか?

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