著…上野雄次『花いけの勘どころ 器と色と光でつくる、季節のいけばな』
お花をスッとシンプルに生ける方法を教えてくれる本です。
生け花に限らずどんな分野でもそうですが、「シンプル」が一番難しいですよね。
ごてごてと飾り立てるやり方は、あまり深く考えなくても簡単に豪華に見せられるから作業工程的にはとても楽だけれど、何を伝えたいのかがぼやけてしまいがち。
しかしシンプルは違います。
神経を研ぎ澄ませて、余計なものを削ぎ落とさないといけません。
だから、とてもセンスと集中力を必要とします。
お花をじっくり見つめて、その花の魅力を活かせる花器・生け方・置き場所を選んで、同じ品種の花であっても一つ一つ微かに異なる個性と向き合うのは、本当に大変な労力を要します。
しかし、この本に出てくる生け花作品の場合は、そんな苦労を感じさせず、スッと活けているのが素敵。
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