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編…扶桑社『サザエさんヒストリーブック 1969-2019』

 こんにちは。

 『サザエさん』を観ると「明日は月曜日か…」と憂鬱になるのにやっぱり日曜日の夕方になるとつい『サザエさん』を観てしまう、そんなあなたにおすすめの本をご紹介します。

 この本には、磯野家の家族をはじめとする人気キャラクター紹介、各家庭や各店舗の間取り、印象深い放送回、制作風景などがまとめられています。

 なんと『サザエさん』は、アポロ11号が月面に着陸したのと同じ年に放送開始したそうです。

 それからなんと50年以上、現在も放送中…!

 凄いですよね、なんと50年以上もの間、キャラクターたちが誰一人として一つたりとも歳を取っていないというのも!

 当たり前のように毎週日曜日に放送しているものの、よく考えると世界的に例を見ない作品ですよね。

 制作スタッフさんたちへのインタビューによると、

「文化財を守る宮大工のような気持ちで仕事をしています」
(P64から引用)

 とのこと。

 確かにもはや宮大工の域…。

 キャラクターたちがお互いをどう呼ぶかというルールを守ったり、茶の間の外の花やカーテンを季節によって変えたりといった細やかな配慮の一つ一つが徹底されているそう。

 まさにプロフェッショナルの極みですね。

 キャラクター設定や磯野家の家電などが時代に合わせて少しずつ変化してはいるものの、「今」を反映し過ぎず、どの年代の人が観ても「懐かしい」感じにしているのが、こんなにも長く愛される秘訣の一つなのかもしれません。

 余談ですが、わたしはこの本を開いてすぐ「ぎゃー! サザエさんって24歳!?」と悲鳴をあげました。

 わたしはサザエさんの年齢を追い越してしまいました!

 タマにペルシャ猫のガールフレンドが居たことも、波平さんがまだ54歳なことも衝撃的ですが、サザエさん…若い…!

 また、あの堀川くんにモデルが居たことも驚きです。

 脚本家の雪室さんの旧友がモデルなのだそう。

 何かと奇行が目立つ堀川くんに、わたしは幾度も狂気を感じてまいりました。

 しかし、雪室さんとしては、

「とっても純粋な子なんです。彼の一見不思議な行動はいろいろ言われたりもしているみたいですが、なんにでも興味を持って、いろいろな目線で物事を見ることのできる子なんですよね。モデルにした僕の友人の堀川もそんなやつです」
(P23から引用)

 と愛情を持っているそうなので、これからはわたしの堀川くんを見る目が変わりそうです。

 堀川くんのあの行動は…その純粋な心から来るものらしいですから…。

 …ほ、本当に???

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