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著…ヤマザキマリ『望遠ニッポン見聞録』

 こんにちは。

 繰り返し読みたくなるエッセイをお探しの方におすすめの本をご紹介します。

 わたしが特に好きなのは、「決死のディスカッション」と題された章。

 ここには、日本とポルトガルの学校のテストの違いが書かれています。

 日本のテストは問題用紙に答えを記入するスタイル。

 ポルトガルのテストは覚えてきたことを先生の前で喋らされるスタイルなのだそう。

〝この口頭試問というスタイルは、人前で自分の考えを臆せず発表するという能力をがっちり鍛えてくれるものでもある〟

(ヤマザキマリ『望遠ニッポン見聞録』幻冬舎
「決死のディスカッション」から引用)

 子どものうちから自分の考えを人前で話すトレーニングをするのって、本当に大事ですよね。

 自分の頭で考えたり、自分の心で感じたものを、自分の言葉で、誰かに向けて発信する。

 それが出来ないと、「声の大きな人」に流されるだけの大人になってしまうかもしれません。

 それって実はとても楽なんですよね。

 自分の意見を養ってそれを自分の言葉で表現するのってとても大変だけれど。

 他の人たちとディスカッションをするよりも、誰か「声の大きな人」の命令を聞いて「はい、わかりました」と何の疑問を持たずにただ従うのって、圧倒的に楽。

 その結果何が起きたとしても、「だってあの時あの人がああ言ったから…」と言い訳出来るだけですから。

 子どもが自分の考えを育てられるようにサポートすることが大事だとわたしは思います。

 もし子どもに他人の考えをそのままコピー&ペーストするだけの大人になって欲しくないなら。

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