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著…小菅正夫『もしもあの動物と暮らしたら!?』

 こんばんは。

 「動物園にいるあの動物と住みたい」と妄想したことがある方におすすめの本をご紹介します。

 動物園にいるような動物と同居する…という「もしも」を想像することを通して、その動物らしく生きられて次の世代へ安全に命を繋いでいけるようにするにはどうしたら良いか?について考えさせてくれる本です。

 紹介されている動物の種類は多くありませんが、平均寿命、体のサイズ、毒の有無、食べ物の与え方、体調管理で気をつけるべきこと、体の洗い方、放飼場やプールが必要かどうか、相性の良い動物の組み合わせなど、掲載されている内容は多岐に渡ります。

 個人での飼育が不可能とまでは言えない動物、危険性があるためマイクロチップの埋め込みが義務づけられている動物、そして購入・捕獲が認められない絶滅危惧種も紹介されています。

 どの動物のどんな行いのせいでその動物が絶滅しかかっているのか…改めて考えさせられます。

 ほとんどの動物は、もし奇跡的に飼育許可を得られたとしても、広大な土地を維持する費用・莫大な食費・水光熱費・医療費などをその動物が寿命を全うするまで賄う財力と、あらゆる配慮をもってお世話をし続ける体力と精神力が必要。

 命というものの重さをつくづく思い知らされます。

 なお、余談ですが、わたしはこの本に載っている動物たちだけに限らず、例えば犬や猫といったペットとしてポピュラーな動物についても、飼育許可のない人には飼えない仕組みづくりが必要だと思います。
 虐待のニュースを見る度に心が痛むので…。

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