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著…ダニエル・スミス 訳…小野智子、片山美佳子『絶対に見られない世界の秘宝99 (NATIONAL GEOGRAPHIC)』

 そのテーマで映画が何本でも作れそうだし、実際に作られているものも沢山ある世界中の秘宝たちを紹介している本。

 たとえば、キリストの聖杯。

 契約の箱(アーク)。

 そもそも実在していたのかどうかすらも謎に包まれていて、とても神秘的ですよね。

 日本のものでは、草薙剣(天叢雲剣)や沈没船・阿波丸等が掲載されています。

 阿波丸には「そもそも財宝なんて積んでいなかった説」が有力のようですが…。

 草薙剣はどうなのでしょう?

 本当に海の底へ沈んでしまったのでしょうか…?

 壇ノ浦の戦いで追い詰められた、まだ10歳にも満たない安徳天皇は、「浪の下にも都のさぶらふぞ」と言う祖母・平時子に抱かれ、海へ身を投げたという逸話が残っています。

 草薙剣を伴って。

 本当に海の底に都があって安徳天皇が平穏に暮らしていてくれたら…と願わずにはいられませんが、現実的に考えれば溺死したと考えるのが妥当…。

 人の命が失われたことも、草薙剣が失われたことも、とても悲しいことですね。

 他の世界中の秘宝たちも、盗まれたり、燃やされたり、壊されたり、と散々な目にあっているものばかり。

 宝物にはそうした悲劇が付きものですが、それでもやはりロマンを感じます。

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