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「自然選択」って何?【研究ノート】

先日、研究所の年度始めの会議があって、今年度の研究発表の日程が決まりました。日付は7月29日です。

研究発表に向けて、いま、こちらの本を読んでいます。

まだ最初の10ページくらいしか読めていませんが、さまざまな生物の生態が紹介されていて、それを読むだけでもとても面白いです。

葉っぱを巣のなかに運んできて、それを菌床にしてカビを栽培するハキリアリという蟻の話とか、砂漠のオアシス形成の要因になっている、砂の中の微生物の話とか…

ただ、理論的な話になると、生態学とか進化学とかの用語が出てきて、なんだかよくわからないんですよね。おそらく、何も知らない人がいきなり読んで楽しむような本ではないのでしょう。なので、読むのはすごく遅いです。

まだまだ「ニッチ構築」について何か書ける段階ではないので、今日はこの本を読んで初めて知った言葉についてメモしておこうと思います。

自然選択

ニッチ構築は、直観的にとらえやすい概念で、自然選択よりもはるかにわかりやすい。それは、ニッチ構築をしている個々の生物を観察するほうが、自然選択の影響を受けている個々の生物を観察するより、はるかに容易だからである。

F.John Odling Smee『ニッチ構築―忘れられた進化過程―』(共立出版、2007年)p.1

自然選択しぜんせんたく」って、言葉自体はそんなに難しくないですけど、意味がわかりませんでした。

調べてみたところ、これは、「自然環境に対して生存に有利な形質を持つものが生き残り、そうでないものは滅びること」を指しているのだそうです。

私は、「なるほど、確かにそれが進化の常識だ」と思うと同時に、「それを自然選択と呼ぶのってなんかしっくりこない…」とも感じました。

でも、この「自然選択」の別の言い方として「自然淘汰」というのが出てきて、急にすごく納得できました。そうそう、「淘汰」ですよ。

私にとって自然というのは、「選択する」という能動的な行動をとるようなイメージではなかったので、「自然選択」という言葉がなんだかよくわからなかったんですね。

「自然淘汰」であれば、聞いたことある言葉だし、「生き物が自然によって淘汰される」というのは容易にイメージできます。

提唱したのはダーウィン

「自然選択説」を提唱したのはダーウィンだそうです。進化、といえば、ダーウィンですよね。

こうなると、進化論の本も読んだ方がいいか、それとも、あまり勉強範囲を広げずに「ニッチ構築」の理解に専念した方がいいか、悩みます。

どうやら、「ニッチ構築」というのは、この「自然選択」に加えて新たに提唱された、また別の進化理論のようです。

とりあえず、わからないことは逐一調べつつ、もう少し頑張ってこの本を読み進めてみようと思います。

◇◇◇

今回の記事は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また。



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