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履歴書上の空白へ(2024年3月22日)

こんにちは。「本屋フォッグ」店主のイイムラです。
現在は東京・高円寺の「本の長屋」というシェア型書店で、本棚の区画を借りて本を売っています。
「本の長屋」の管理にも少しずつ関わり始めています。週に2回くらい店番もしてます。ぜひいらしてください。

今回の記事の内容:個人的な節目を迎えたことについて

2度目の学生生活の終わり

このマガジンの一番目の記事にも書いたように、本屋を目指しているものの僕は書店・出版業界経験者ではなく、

・大学卒業後、中高一貫校の教員(理科)として勤務
・退職してロシア語の専門学校に編入

という少し変わった経歴。これまで専門学校に学生として籍を置きながら、高円寺にある「本の長屋」で本を売ってきた。

この3月にロシア語の専門学校を無事、卒業。
履歴書を用意するとすれば、そこには
ーーーーーーーーーー
〇〇大学理工学部卒業
■■学校 入校
■■学校 退職
××専門学校 編入学
××専門学校 卒業
ーーーーーーーーーー
と書くことになる(実際にはもう少し複雑だけど)。

そして、来月2024年4月から履歴書上の空白ができる。
経歴にブランクを作らないのが、転職市場のセオリーであることは知っているから、なんだか大きなことのように思える。
身体的・精神的に休みが必要になる人が沢山いる社会で、このセオリーは毒にしかなっていないのではないかと思うけど。それはそれとして……。

「空白」とは言うが、何かの組織に所属していなくても生活は続く。

本屋を続けるために生活をデザインする

実は、前職を退職したときに、やりたかったことの1つはこれだ。
つまり、自分がやりたいこと(本屋)をやっていくために、生活の基盤を組み立てること。
狭義では、本屋を続けていけるだけの収入を得る方法を考えること。

少し前に、国が本屋経営をサポートする方針だというニュースが出たけど、僕が今言っていることには、本屋でイベントをやるとか、カフェを併設するとか、そういうことも含まれる。

「本屋×何か」で店としての本屋を維持していくこと、あるいは本屋をやりながら他の仕事もして生きていくこと。
赤坂にある「双子のライオン堂」のように、店主の人がアルバイトをしつつ書店を続けることを考えているケースもある。

これは「本屋の新しい経営戦略」みたいな言葉には収まらない大きな試みだと思う。

僕は「理科の教員経験」と「ロシア語」という妙なカードを持っているので、まずはそれを生かすことを考えている。

会社や学校に所属して、その中で人生を作っていくことにも魅力はある。組織だからこそ実現するスケールの大きさもあるだろう。
でも僕は自分の手の届く範囲と、そのちょっと外側で何ができるかを考えている。

次回予告

近いうちに、履歴書の上では空白になる4月からの生活に向けて、

  • 店としての本屋(僕の場合には棚の区画)を維持することについて

  • 本屋以外での試みについて

それぞれ書いてみようと思う。



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