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会いたくて、会えなくて、でもやっぱり会いたくて。

どうしようもないぐらい彼に会いたくなる夜がある。
どうしようもないぐらい彼の声を聞きたくなる夜がある。そんな時は夜道を散歩しながら、星を探す。一番星を見つけたら、何だか良いことがありそうだから。

彼がいなくなってから初めて、人生とは何かという難題にぶち当たった。今まで人生の意味なんて考えたことなんてなかったのに。きっと彼の存在そのものが、私が生きている理由だったんだという、大きな大きなことに、彼を失って気付いた。

このまま仕事と家の往復をする日々。生きていくに困らないお金は稼げるけど、これが繰り返される日々は果たして本当に幸せなのだろうか。家族もいるし、友達もいるし、仕事もある。でも、それでも何だか満たされないこの気持ちを、なんて言葉で表現したらいいのだろう。人生って何だ。働くって何だ。愛するって何だ。そんな問いが頭を駆け巡る。答えは分からない。ただ一つ分かることは、愛する人がいない人生はこんなにもつまらないってこと。

何が恐いって、これから先、彼以外の人を愛せる自信が今の私にはない。私が愛した最初で最後の人は、これから先も変わることなく、きっと彼だけなんだと思う。それが一番恐い。誰も愛せず、彼のことだけを思い続ける日々。そんな日々の中に、果たして私は幸せを見つけることが出来るのだろうか。

幸せの定義は人それぞれだなんて、曖昧で嫌になる。誰かが幸せの定義を決めてくれている方がよっぽど楽だ。幸せは自分で見つけなさいだなんて、神様は投げやりだな。

私は今幸せなのか、不幸なのか、自分のことなのに分からない。友達が少ないことを嘆いても、友達の量が幸せではないなんて言われるし、愛する人がいなくて嘆いていても、きっとまた愛する人に出会えるよって言われる。つまらない仕事を嘆いても、仕事があるだけ幸せだよだなんて。幸せと不幸の線引きが、上手く自分で出来ない。私は今不幸なのだろうか?それとも幸せ?

田中みな実さんが、3年半付き合ったオリラジの藤森さんを忘れるのに2年かかったと言っていた。私は、10年間彼の近くにいた。田中みな実さんの計算でいくと、私が彼を忘れるのにかかる時間は、だいたい6年ぐらいかな。まだ、1年が過ぎただけ。長い長い長い道のりだ。

彼に会いたくて、会いたくて、たまらない。どうか、彼の心の隅に私がいてくれますように。どうか、私の好きな曲を彼がたまに聴いてくれていますように。今は、そんなことを願うぐらいしか出来ない。切ないな。

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