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しぜんのものから。

この週末は子どもたちと日曜大工。
少しずつ作業所の整理をすすめています。
仕事場の道具をいつも誰もが快適に使えるような収納棚をつくろうと思い、子どもたちと日曜大工をしました。

古材を倉庫から出してきて、やすりと鉋(かんな)で一枚一枚磨いていきます。みるみるうちに古びて、ざらつく表面から個性的な年輪が出現しつるつるに。
最後は角を鉋で面取りをすると、さっきまでざらざらしていた材木が、触っても、匂っても、見ても飽きない、まさに木の温もりがでてきました。

手間暇かかりますが、味のある材料に変化していきます。目の色を変え、「ほー!」「へ~。」「ふーっ」と言いながら、子どもたちも、小さな木の変化に心を躍らせているようでした。使う道具の頻度や形、高さに合わせながら自在に設計し、組み合わせていきました。

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子どもたちと一緒につくっていましたが、知らぬ間に5歳の長男は木製飛行機、3歳の次女はおもちゃ滑り台を作り出していました。なかなか切れない・・・。手を打った時に、悲鳴や鳴き声も聞こえてきましたが、なんとか最後まで辿り着き、満足のいくものができたようです。

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山から木を切ってきて、古材に磨きをかけ、自然にあるものから何かをつくっていくこの一連の作業は作品の出来不出来に関わらず、どこか心を豊かにするものがあるなといつも思います。


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さて、最近仕事場の整理整頓をはじめたのは、ここしばらく

「いい野菜が育たないなあ。」

という思いがあったからです。未曾有の気候の変化やそれに伴う獣害…。知らず知らずのうちに他者に理由をつけていましたが問題は自分の中にあるように思うようになりました。
自分の心の中に有る不安定さ、自分をとりまく環境。何か道具があちこちに散らかっていたり。直ぐ使うものと年に一回しか使わないものが混ざっていたり。軽トラにはいつもゴミがのっていたり。長靴には土がついて汚れていたり…。

こんな状況では決して満足して提供できる美味しい野菜はできないと思うようになりました。

畑に入った時、自然の変化、野菜の声を感じ取るにはいつも自分の心が安定し、整っている必要があると思っています。昔から、野菜も農夫の足音を聴いて育つといわれます。
自分自身が当たり前のことができていないことが原因なんだろうなと感じるようになりました。

皆さま方には、思うような野菜が届けれず、不甲斐ない状況ですが、野菜作りを通して、私も自分の内なる心の在り方にこの年になって気づきはじめました。

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今週も冬の野菜の種まき、秋の恵みの収穫が続きます。一年の中でも大変過ごしやすい季節です。
農場をとりまく環境も彩り多く、美しい季節なのでぜひお立ちよりくださいね。今月末には、冒険家を招待しての講演会や11月には芋ほり大会などを企画しておりますので、ぜひ駆けつけてきてください。お待ちしてます!

山口 敦史




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