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読書記録(そして考えたこと)

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本を読んで考えたことなどを書いています。 歴史本が多め。小説と詩も好きです。 3行でおさまる日々の読書記録は、3行日記に入ってます。
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#読書感想文

【読書記録】『平安貴族とは何か』を読んで考えたこと

倉本一宏さんの『平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』を読みました。 読みやすいこの本…

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【読書記録】真保裕一さんの『百鬼大乱』を読んで考えたこと

真保裕一さんの『百鬼大乱』を読みました。 太田道灌を主人公にした、歴史小説です! 昨年、…

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【読書記録】安部公房の『けものたちは故郷をめざす』を読んで考えたこと

安部公房の『けものたちは故郷をめざす』を読んで考えたことを書きます。 恥ずかしながら白状…

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【読書記録】『内戦の古代日本史』を読んで考えたこと

倉本一宏さんの『内戦の古代日本史』を読み終えた話をします。 個人的に、この本はすごく面白…

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【読書記録】岸田奈美さんの『飽きっぽいから、愛っぽい』を読んで考えたこと

若い作家さんのエッセイ本は、ついつい親目線で読んでしまいます。 すみません、そういう年齢…

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【読書記録】『紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし』を読んで考えたこと

鳥居本幸代さんの『紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし』を読みました。 基本的に『源氏…

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【読書記録】中村真一郎さんの『源氏物語の世界』を読んで考えたこと

今年は『源氏物語』と日本古代史を深める年! というのを、個人的にやっています。 なので、まだまだ関連本を読んでます。 今回は、中村真一郎さんの『源氏物語の世界』です。 まず、この本は1968年の本で、著者は1918年生まれ。1997年に亡くなられています。 私は不勉強で、中村真一郎さんを存じ上げなかったのですが、小説家で文芸評論家で詩人というすごい方だったんですね。 今年のNHK大河が『光る君へ』じゃなかったら、書店にこの本が平積みされてなかったら、手に取ることはなかったか

【読書記録】『誰のための排除アート?』を読んで考えたこと

ちょっと前に、X(旧Twitter)で新宿の排除ベンチが話題になっていました。 その時、この本を…

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【読書記録】山崎ナオコーラさんの『ミライの源氏物語』を読んで考えたこと

山崎ナオコーラさんの『ミライの源氏物語』を読みました。 この本は、山崎ナオコーラさんが現…

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【読書記録】澤田瞳子さんの『のち更に咲く』を読みまして

毎週毎週、NHK大河ドラマ【光る君へ】を楽しみにしていると、同じ平安時代の話を、もっと知り…

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【読書記録】頭木弘樹さんの『口の立つやつが勝つってことでいいのか』を読んで考えた…

頭木弘樹さんの『口の立つやつが勝つってことでいいのか』を読みました。 頭木弘樹さんは、20…

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【読書記録】『蘇我氏の古代』を読んで考えたこと。

吉村武彦氏の『蘇我氏の古代』を読み終わってからの、まとめについて書きます。 3行日記でもぼ…

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【読書記録】川上弘美さんの『私の好きな季語』を読んで考えたこと

川上弘美さんの『私の好きな季語』を読みました。 このところ、川上弘美さんの本を読むペース…

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【読書記録】『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』を読んで考えたこと。

ゆるゆると、あっちに行ったりこっちに行ったりしておりますが、『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』を読んで考えたことを書きます。 この本は、関わってらっしゃる方が多くて、田野大輔さん、小野寺拓也さん編著、香月恵理さん、百木漠さん、三浦隆宏さん、矢野久美子さん著という……。 各々研究者の方々を私は存じ上げなかったのですが、歴史研究者の方々、アーレント研究者の方々が、ハンナ・アーレントの『エルサレムのアイヒマン』からきたアイヒマンと〈悪の凡庸さ〉について、第一部で持論を展開され、第二部で