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読書記録(そして考えたこと)

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本を読んで考えたことなどを書いています。 歴史本が多め。小説と詩も好きです。 3行でおさまる日々の読書記録は、3行日記に入ってます。
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記事一覧

【読書記録】『内戦の古代日本史』を読んで考えたこと

倉本一宏さんの『内戦の古代日本史』を読み終えた話をします。 個人的に、この本はすごく面白…

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【読書記録】岸田奈美さんの『飽きっぽいから、愛っぽい』を読んで考えたこと

若い作家さんのエッセイ本は、ついつい親目線で読んでしまいます。 すみません、そういう年齢…

【読書記録】『紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし』を読んで考えたこと

鳥居本幸代さんの『紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし』を読みました。 基本的に『源氏…

【読書記録】中村真一郎さんの『源氏物語の世界』を読んで考えたこと

今年は『源氏物語』と日本古代史を深める年! というのを、個人的にやっています。 なので、…

【読書記録】『誰のための排除アート?』を読んで考えたこと

ちょっと前に、X(旧Twitter)で新宿の排除ベンチが話題になっていました。 その時、この本を…

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【読書記録】山崎ナオコーラさんの『ミライの源氏物語』を読んで考えたこと

山崎ナオコーラさんの『ミライの源氏物語』を読みました。 この本は、山崎ナオコーラさんが現…

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【読書記録】澤田瞳子さんの『のち更に咲く』を読みまして

毎週毎週、NHK大河ドラマ【光る君へ】を楽しみにしていると、同じ平安時代の話を、もっと知りたくなりますよね。 澤田瞳子さんの『のち更に咲く』は、盗賊を兄に持った女性主人公の話ということで、読んでみました。 正直、最初はちょっととっつきにくいかな? と思いました。 文章で平安時代を読むというのが、『源氏物語』以来だったし。(『平家物語』は大昔に吉川英治版2巻で挫折した……) 歴史の概説書と違い、小説って、その世界にすっと入っていく、その心構えが、日頃小説を読んでいない奴には、

【読書記録】頭木弘樹さんの『口の立つやつが勝つってことでいいのか』を読んで考えた…

頭木弘樹さんの『口の立つやつが勝つってことでいいのか』を読みました。 頭木弘樹さんは、20…

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【読書記録】『蘇我氏の古代』を読んで考えたこと。

吉村武彦氏の『蘇我氏の古代』を読み終わってからの、まとめについて書きます。 3行日記でもぼ…

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【読書記録】川上弘美さんの『私の好きな季語』を読んで考えたこと

川上弘美さんの『私の好きな季語』を読みました。 このところ、川上弘美さんの本を読むペース…

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【読書記録】『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』を読んで考えたこと。

ゆるゆると、あっちに行ったりこっちに行ったりしておりますが、『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』…

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【読書記録】山本淳子さんの『私が源氏物語を書いたわけ 紫式部ひとり語り』を読んだ…

山本淳子さんの『私が源氏物語を書いたわけ 紫式部ひとり語り』を読みました。 この本は、紫…

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【読書記録】川上弘美さんの『東京日記7 館内すべてお雛さま』を読んだ話。

川上弘美さんの『東京日記7 館内すべてお雛さま』を読んだ話をします。 この本の前に読んで…

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【読書記録】倉本一宏さんの『皇子たちの悲劇 皇位継承の古代日本史』を読んだ話。

倉本一宏さんの『皇子たちの悲劇 皇位継承の日本古代史』を読みました。 倉本一宏さんと言えば、NHK大河『光る君へ』の歴史考証をされている方ですね。って、そこで私は初めてお名前を知ったんですが。 今、旬な方といえばそうなので、たくさん著作を出されているものの、平安朝がらみの本は、図書館でも軒並み予約待ち状態です。 で、借りれたのが、これ。『皇子たちの悲劇 皇位継承の日本古代史』。 花山天皇について知りたかったんですよ。 実は私、高校時代は花山天皇を「はなやま天皇」だと思っ