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読書記録(そして考えたこと)

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本を読んで考えたことなどを書いています。 歴史本が多め。小説と詩も好きです。 3行でおさまる日々の読書記録は、3行日記に入ってます。
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#読書

【読書記録】斎藤美奈子さんの『あなたの代わりに読みました』を読んだ話。

斎藤美奈子さんの『あなたの代わりに読みました 政治から文学まで、意識高めの150冊』を読ん…

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柳田国男さんの『日本人とはなにか』にぶつかる。

図書館の新刊コーナーにあった、柳田国男さんの『日本人とはなにか(増補版)』を手に取ってし…

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多和田葉子さんの『かかとをなくして/三人関係/文字移植』を再読・誤読する。

多和田葉子さんの『かかとをなくして/三人関係/文字移植』を20年ぶりくらいに再読しました。 …

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『今川氏親と伊勢宗瑞』を読んだ話。

『今川氏親と伊勢宗瑞』を読んだ話をします。 あらためて言いますと、今川氏親はあの桶狭間で…

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夏目漱石の『私の個人主義』に見る、漱石が見ていた明治末期

二週間くらいかけて、やっと夏目漱石の『私の個人主義』を読み終えました。 この本を手に取っ…

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カズオ・イシグロさんの『日の名残り』を読んで考えた個人的な感想。

カズオ・イシグロさんの『日の名残り』を読んで考えたことを、個人的にまとめたいと思います。…

フランクルの『夜と霧』を100分de名著テキストも含めて読んで、考えた誤読。

フランクルの『夜と霧』について、新版と100分de名著のテキストを合わせて読みました。 『夜と霧』は、第二次世界大戦中、ナチスの強制収容所に入れられ、その過酷な収容所での日々を生き抜いた精神科医・フランクルが、極限の状態の人間心理を綴った作品です。 精神科医目線で、被収容者の心理について書いた本ですので、歴史として収容所の告発ではなく、人生とは何か、生きるとはどういうことか、そういったことを中心に思考しています。 実はこの本は再々読くらいなんですが、いかんせん10年くらい

太宰治が苦手だ……。短編集『走れメロス』の個人的な読み方。

『「暮し」のファシズム』を読んだ後、太宰治の『女生徒』を読みたくて、新潮文庫の『走れメロ…

『「暮し」のファシズム』を読み終えて考えたことと異論。

だらだらと読んでいた『「暮し」のファシズム 戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた…

よしもとばななさんの『花のベッドでひるねして』を誤読する。

久しぶりによしもとばなさんの小説を読みました。 90年代前半の一時期、ばなな作品を読みまく…

カズオ・イシグロの『浮世の画家』を読んで考えた、私の誤読。

カズオ・イシグロさんの『浮世の画家』を読み終わった話をします。 (ネタバレあります) 翻…

『老人と海』を読んで考えた、これが私の誤読だよという話。

ヘミングウェイの『老人と海』を読み終わった話を書きます。 (ネタバレあります) 当たり前…

村田喜代子さんの『姉の島』を読んで考えた話

先日読んだ、村田喜代子さんの『姉の島』について、いろいろ考えたことを書きます。 村田喜代…

『国道16号線「日本」を創った道』を読んだ話。

『国道16号線』を読んでた話は、3行日記でも書きましたが、その振り返りをしたいと思います。 この本は、国道16号線の地形にポイントを置き、地形が人類社会をつくるという観点から考察されています。 ジャレド・ダイアモンド氏の『銃・病原菌・鉄』を意識して書かれたらしいのですが、確かに人類(日本人)と地形との関わりについて、『銃・病原菌・鉄』的アプローチと思われる部分があり、なるほどと思ってしまう内容でした。 国道16線というのは、まあ戦後の高度成長期にできた道で、だからそんな国