なぜ、悪習慣は変えられないのか。世界で話題の骨太研究本『習慣と脳の科学』(みすず書房)を読んでわかった、「私」の危うさ
選書サービス「ほんのれん」は、テーマごとに厳選した5冊の本を紹介しています。ほんのれんvol.17のテーマは「スマホ中毒?」。今回紹介するのは、『習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか』。
スマホ中毒、食べ過ぎ、運動不足にアルコール依存……。
みなさんは、どんな悪習慣を変えたいですか?
私たちは、自分の習慣を変えようとするとき、「今日からダイエットしよう!」なんて決断して、意思の力でなんとかしようとする。でも、調べれば調べるほど、人間の習慣というものは意思の力で変えられるものではなさそうだ。むしろ、「私」というものは、私がコントロールできるものではなく、環境や遺伝によって決められてしまったものかもしれない……。
今回は、けっこう難解な本書の内容をマシュマロ・テストの実験を例にかんたんに解説。巷に流布しているマシュマロ・テストの解釈が、2018年に更新されて、なかなか身も蓋もない結論になっているのに驚きました。
▼ほんのれん今月の旬感本
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山極 寿一(著) ポプラ社 2020 を紹介しています↓
『ATTENTION SPAN(アテンション・スパン)
デジタル時代の「集中力」の科学』
グロリア・マーク(著) 依田卓巳(翻訳)
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