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あなたの知らない隠れた名著をご紹介!選書サービス「ほんのれん」の編集者4人組/運営(所長:松岡正剛)編集工学研究所●各種メディアで書評連載中●ゆるく深く本を紹介するpodcast番組「ほんのれんラジオ」毎週水曜更新中

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追悼:松岡正剛 編集部が直接教わった、「読書の極意」や「チームプレイの奥義」とは

「ほんのれん」は、松岡正剛の方法・思想を引き継ぐプロジェクトです。 「ほんのれんラジオ」では、ほんのれん編集部4名が松岡さんを追悼しながら、松岡さんから直接教えてもらった「読書の極意」や「チームプレイの奥義」などをお話しします。 松岡さん曰く、「読書を考えるなら、タンパク質まで戻りなさい」。その言葉の真意とは。 ▼エピソード内で紹介している「松岡正剛の千夜千冊」 ●千夜千冊1661夜 『江戸の読書会 会読の思想史』前田勉(著)平凡社 2012 ●千夜千冊138夜 『文体

    • なぜ、悪習慣は変えられないのか。世界で話題の骨太研究本『習慣と脳の科学』(みすず書房)を読んでわかった、「私」の危うさ

      選書サービス「ほんのれん」は、テーマごとに厳選した5冊の本を紹介しています。ほんのれんvol.17のテーマは「スマホ中毒?」。今回紹介するのは、『習慣と脳の科学 どうしても変えられないのはどうしてか』。 スマホ中毒、食べ過ぎ、運動不足にアルコール依存……。 みなさんは、どんな悪習慣を変えたいですか? 私たちは、自分の習慣を変えようとするとき、「今日からダイエットしよう!」なんて決断して、意思の力でなんとかしようとする。でも、調べれば調べるほど、人間の習慣というものは意思の

      • 悪用厳禁!スマホ依存を生み出す6つのテクニック『僕らはそれに抵抗できない』から、依存症ビジネスの闇を暴く

        こんなお悩みありませんか。 ・InstagramやTikTok、X(Twitter)を見始めると止まらない ・YouTubeやNetflixを見続けて寝不足になる ・なぜか、スマホゲームがやめられない じつはこれ、私たちに仕掛けられた「罠」かもしれません。 いま、ユーザーがスマホ中毒になっているのは、巨大プラットフォーマーによる「依存症ビジネス」の餌食になっているからかも。 今回は、プラットフォーマーがいかにしてユーザーを「スマホ依存」に陥れるのか、6つのテクニックをご紹

        • 集中力は47秒!?デジタル時代の集中力を科学した『ATTENTION SPAN』(日経BP)から、注意力を保つコツを学ぶ

          このデジタル時代、私たちは注意散漫になっている。 大事な会議中だって、メールが来ればそっちに気が取られる。何かをしようとスマホを手に取ったものの、何をしたかったのかすぐ忘れる。仕事中、Slackの通知は鳴り止まず、集中して作業できる時間がほとんどない…… スマホ時代、私たちの集中力はたった47秒しかもたないらしい。 しかも、とある作業から別の作業に移った場合、集中力を取り戻すのに25分かかるのだとか。 現代人が要求される「マルチタスク」。じつはこれ、脳の特性としては不可能

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        • 厳選名著ブックガイド
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          ゴリラ研究者はスマホをどう考える?京大元総長 山極寿一『スマホを捨てたい子どもたち』を読んで、人間の脳キャパを知る

          京大元総長でゴリラ研究者の山極寿一さんはこんな場面に遭遇した。 ある講演会、100人の高校生に尋ねる。 「スマホを持っている人は?」ほとんど全員手を挙げる。 続けて、こう聞いてみる。 「スマホを捨てたい人は?」こちらも、なぜかほとんど全員手を挙げる。 スマホなしには生きられないのに、スマホを捨てたいとはどういうことか? どうやら、その謎を解く鍵は、「人間の脳のキャパシティ」にありそうだ。 ▼紹介した本 『スマホを捨てたい子どもたち: 野生に学ぶ「未知の時代」の生き方』

          ゴリラ研究者はスマホをどう考える?京大元総長 山極寿一『スマホを捨てたい子どもたち』を読んで、人間の脳キャパを知る

          あなたも依存症…ですよね?「スマホ中毒」を考える厳選5冊を紹介

          podcast番組ほんのれんラジオにて、「スマホ中毒」を考えるシリーズの配信が始まりました! ほんのれんラジオは、テーマごとに厳選した本を紹介していくゆるトーク番組です。vol.17のテーマは「スマホ中毒?」 1日6時間、年間101日、人生のうち17年もスマホに費やす私たち。スマホは人間を拡張させる道具?それとも……  シリーズ1本目は、依存と中毒の違いから、人類1万3000年の依存症の歴史を紐解きます。どうやらネアンデルタール人も、依存症を引き起こす遺伝子をもっていたらし

          あなたも依存症…ですよね?「スマホ中毒」を考える厳選5冊を紹介

          30代女性編集者が、お金本5冊読んで語り合ってみた。お金って、結局なんですか?

          100円玉、PayPay、クレジットカード、見慣れない新札。「お金」って結局何なのでしょう? お金と国家はつながっている? ◆ニレ: お金がないってやっぱり不安やんな。 ●おじ: リーマンショックのあおりを受けて会社を辞めたくちなので、お金がない怖さはすごく感じてた。お金欲しい!って切実に思ってた……。 ★はる: 『ふしぎなお金』では、財布を「拳銃」に見立ててるんだよね。まわりが銃をもってるのに、自分だけ持ってないとすごく怖い。みんな持ってなければ、なくても大丈夫なん

          30代女性編集者が、お金本5冊読んで語り合ってみた。お金って、結局なんですか?

          結局、美人がトクですか?未婚はNG?女の悩みを美輪明宏、上野千鶴子、ボーヴォワールに相談したら

          現代社会、まだまだ女は生きづらい? 出世するのは男性ばかり。頑張っても「女を利用して」と叩かれる。結局、得するのは美人だし、実家に帰れば「結婚しろ」と言われるばかり……。モヤモヤは尽きない。 女性に風当たりの強い世の中で、先輩女性たちは、「女」の悩みにどう向き合ってきたのだろう? この記事では、20代〜40代のお悩みに痛快に答えてくれる先達の本を4冊紹介する。登場するのは元AV女優からフランスの哲学者まで。あなたは誰に相談したい? ■目次 お悩み1  結局、美人がトクで

          結局、美人がトクですか?未婚はNG?女の悩みを美輪明宏、上野千鶴子、ボーヴォワールに相談したら

          30代女性編集者が、こども本5冊読んで語り合ってみた。こどものマネしたいのはどんなとき?

          果たして、子どもの頃にみんながもっていたはずの「こども力」ってなんだろう? 大人はどうやって「こども力」を活かしていこう? 「こども力」は鍛えるもの ◆ニレ: 子どもの気づく力とか発想力って、ものすごいな。大人にも「こども力」はあるはずやけど、フタしちゃうなぁ。 ★はる: なんで使えなくなっちゃうんだろう? ◆ニレ: メタな視点のせいかなと思った。大人になると、もうひとりの自分が自分をコントロールする。メタ視点があるのが大人だけど、それによって「こども力」は抑圧される

          30代女性編集者が、こども本5冊読んで語り合ってみた。こどものマネしたいのはどんなとき?

          「大人も学び続けろ」プレッシャーがしんどい。10冊の本で考える、子どものように学びを楽しむ5つの方法

          「子どもでいる」ことが生存戦略人間は、「子ども時代」を長くした。馬は生まれて30分で走り出し、鳥は数日から数週間で巣立ちする。かたや人間は、独り立ちするのに何年もかかる。特別に長い子ども時代。なぜ、ヒトはそんなものを手に入れたのだろう。 続きは、Business Insiderのページから。(全編無料で閲覧できます) ▼ほかのシリーズはこちらから

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          【こども×本】編集者が厳選した「こども力」を考える5冊(ほんのれんvol.12まとめ)

          AIに乗らない「こども力」? 編集長・仁禮洋子 AI時代、あちこちで「人間だからこその力とは何か」という議論がされている。なにが人間を人間たらしめているのか?  成長という観点から見ると、人間の「長いこども時代」に最たる特徴があるらしい。馬は生まれて30分で走り出し、鳥は2ヶ月弱で巣立ちする。かたや人間は3〜4年は、大人が片時も目を離せない。ものすごくのんびりした成長だが、実は大きな利点がある。 長いこども時代、人間のこどもは大人の庇護のもと、夢中で遊びながら世界の

          【こども×本】編集者が厳選した「こども力」を考える5冊(ほんのれんvol.12まとめ)

          ピカソ、ダヴィンチ、みうらじゅんの共通点は?天才たちこそ◯◯だった 

          ピカソはこう言った。 「ラファエロのように描くのには4年かかったが、子どものように描くのには一生かかるだろう。」 天才たちは「こどもの力」を信じている。いや、むしろ、天才たちこそ「こどもの力」を活用しているのかもしれない。 さかなクンの無垢な瞳。少年の頃の夢を実現させた大谷翔平。10歳のころからの仏像好きを貫いて、日本に仏像ブームをもたらしたみうらじゅん……。 今回のエピソードでは、「こども力」を大人が活かしていくための実践法を世界の偉人・奇人たちに学びます。ルネサンスの

          ピカソ、ダヴィンチ、みうらじゅんの共通点は?天才たちこそ◯◯だった 

          想像力を鍛えるには「ゲシュタルト崩壊」が大事? 『想像力:生きる力の源をさぐる』(春秋社)を読む

          想像力こそ、クリエイティビティの源だ。だとするならば、想像力はどうやって鍛えたらいい? そして「想像力」こそ、生きる力ってどういうこと? でも、想像力があるから、差別も生まれた…? 「想像力」について深く考察した『想像力:生きる力の源をさぐる』を読み解きます。編集部女子4名が辿り着いた目標は、「ゲシュタルト崩壊していこうぜ!?」 ▽今回のトピック 「想像力」の定義/雲を逮捕してください?/大人のチンパンジーと人間の幼児の違いとは/欠けた部分を書き足せる?/想像力は再構成

          想像力を鍛えるには「ゲシュタルト崩壊」が大事? 『想像力:生きる力の源をさぐる』(春秋社)を読む

          なぜ、こどものクリエイティビティは大人になると消えるのか。50年分の子どもの詩を集んでわかったこと 『ことばのしっぽ』(中央公論新社)

          子供は誰でも芸術家だ。 問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ。 (パブロ・ピカソ) こどもはクリエイティブ。毎日、不思議なロボットをつくったり、ひらがなの「れ」がカンガルーに見えたり。どうしてこどもって、そんなに創造力も想像力も豊かなんでしょう? もしかしたら、こどもは知識も経験も「ない」からこそ、クリエイティブなのかも? 編集は不足から生まれる(by松岡正剛)。制限があるからこそ生まれる創造力のヒミツに迫ります。 ▼エピソード クリエイティブになるにはど

          なぜ、こどものクリエイティビティは大人になると消えるのか。50年分の子どもの詩を集んでわかったこと 『ことばのしっぽ』(中央公論新社)

          子どもは40000回質問する!?「質問力」や「好奇心」を鍛えるなら、なぜなぜ期の子どもに学べ

          子どもは質問の天才だ。「なんで空は青いの?」「いまは、『朝』?」「ウシがおならを1年間ためて、大きいのを1発したら宇宙まで飛んでいける?」。 人間の子どもは、2歳から5歳までに、4万回もの質問を繰り出すらしい。ならば、大人の私たちも、子どもの「質問力」や「好奇心」に学べるところがあるのかも。 今回は、子どもの「好奇心格差」が経済格差を生むというショッキングな仮説を立てた『子どもは40000回質問する』や、科学者たちが子どもの質問に真摯に答える『世界一素朴な質問、宇宙一美し

          子どもは40000回質問する!?「質問力」や「好奇心」を鍛えるなら、なぜなぜ期の子どもに学べ

          スキルアップはもう古い?内なる「こども力」を呼び覚ます名著『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン著(新潮社)

          大人はいつも忙しい。仕事はもちろん、休日だって、なかなか心が休まらない。「自分のスキルを高めないと!」「経験値を積まないと!」 大人はずっと追い立てられている……。 でも、もしかしたら、何かを「身につける」よりも、子どものころにもっていた力を「取りもどす」ことも大事かも? 「学びほぐし」とも訳される「アンラーン(unlearn)」ってどうやってするんだっけ? ほんのれん編集部では、自分の内なる「こども力」が何なのか、本といっしょに考えていきます。エピソード1本目は、レイチ

          スキルアップはもう古い?内なる「こども力」を呼び覚ます名著『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン著(新潮社)