見出し画像

東福寺の寺宝 初めての大規模展覧会(東京国立博物館)

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2023年2月号より)

京都を代表する禅寺のひとつ、東福寺。鎌倉時代前期、南宋で学んだ僧・えんを迎えて創建された同寺院は、後世に「らんづら」と称される日本随一の巨大伽藍を誇り、多くの弟子を育成した。また、本山・東福寺とその塔頭には、中国伝来の文物をはじめ、建造物、彫刻、絵画、書跡などの国宝7件、重要文化財98件を含む貴重な文化財が伝わる。

国宝「無準師範像」自賛中国 南宋時代・1238(嘉熙2)年 京都・東福寺蔵(展示期間3/7〜4/2)

 本展は東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会。室町期に東福寺を拠点に活躍した絵仏師・吉山きっさんみんちょうの大作《五百羅漢図》の現存全幅を修理後初公開(会期中の展示替えあり)するほか、仏像や書画の優品も一堂に展観し、東福寺の歴史、大陸との交流を通じて花開いた禅宗文化の全容を紹介する。

重要文化財「五百羅漢図」のうち吉山明兆筆 南北朝時代・1386(至徳3)年 京都・東福寺蔵 第20号幅(展示期間3/28〜4/16)
重要文化財「五百羅漢図」のうち吉山明兆筆 南北朝時代・1386(至徳3)年 京都・東福寺蔵 第1号幅(展示期間3/7〜3/27)
 重要文化財「五百羅漢図」のうち吉山明兆筆 南北朝時代・1386(至徳3)年 京都・東福寺蔵 第40号幅(展示期間4/18〜5/7)

特別展「東福寺」3/7〜5/7
東京都台東区・東京国立博物館 平成館
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://tofukuji2023.jp/

出典:ひととき2023年2月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。

▼連載バックナンバーを見る


この記事が参加している募集

オンライン展覧会

よろしければサポートをお願いします。今後のコンテンツ作りに使わせていただきます。