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オシドリの巣立ちかと思ったら……!?|愛しい北海道ANIMALS

新連載愛しい北海道ANIMALSは、北の大地に暮らす動物たちを23年間にわたり見守り続けてきた結びさんによるフォトエッセイです。そんな結びさんの撮影する動物たちの姿は、おもわず息をのむほど美しかったり、可愛らしかったり、ときに猛々しかったりします。第1回は、ヒナの巣立ちにまつわるほっこりするエピソードから。

美しい緑が映える北海道の初夏。それは少し前のある朝のことでした。

大きな樹のウロでオシドリのメスがしきりに鳴いています。観察していると近くをウロウロしたり鳴いてみたり。オスもまた近くをウロウロ。すると微かに「ぴーぴー」と鳴く声が。これはもしやオシドリのヒナの巣立ちでは……。(以前、6月にオシドリのヒナがウロから飛び出して巣立ちしたと聞いた事がありました)それに立ち会えるのかな?

オシドリの夫婦

ふと振り返ると、まさかや~!!!

これまたウロのある大きな樹の下にカワアイサと小さなヒナたち。たぶん私の背後ではヒナたちがぴょんぴょん飛び降りていたんでしょうね。

そんな凄いシーンを見逃しショボンとしている暇もなく、カワアイサの行進です! 巣穴から出たばかりとは思えないスピードで、あっと言う間に川へと飛び込んでいきます。

カワアイサのヒナたち

その直前カラスの攻撃にもあいましたが、無事12羽そろってお母さんと一緒に泳いでいきました。それも私が背後から迫っているのに気づいてスピードアップしたおかげ?(本来、動物を追いかけてはいけませんが……)

それにしても、あのオシドリのご夫婦の行動はなんだったのでしょう。カワアイサのヒナたちを逃がすための連携プレー? だとしたら鳥たちの作戦成功! それとも、オシドリのヒナもひそかに巣立ちしていたとか?(笑)

カワアイサ
カモ科の鳥。ヨーロッパから中央アジア、東アジアにかけての地域と、北アメリカに広く分布する。日本では冬鳥とされ、湖沼や河川に渡来するほか、北海道では少数が繁殖している。

※もしそんな場面に出会っても近づき過ぎたりヒナに触ったりしないでくださいね。お母さんがびっくりして逃げてしまう場合があります

* * *

初めまして「結び」と言います。先ずこの名前の由来ですが、うちで飼っている柴犬の名前なんです。宮城県出身なので「お米」と付けたかったのですが娘に違う名前がいいと言われ、おこめ→おむすび→「結び」って感じでこの名前になりました。
長い間、動物観察・撮影をしていると動物たちの思ってもみなかった可愛らしさや頑張りに気づかされる事があります。
そんな素敵な動物たちと私の失敗で気づいた事も交えてご紹介していきたいと思います。こんな愛しい動物たちといつまでもこの地で会いたい。

文・写真=結び

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