ビンボー魂 おばあちゃんが遺してくれた生き抜く力
「さかなクンの一魚一会」を読んでから、ノンフィクションの本をもっと読んでみたいと言っていた娘。
たまたま見つけたこの本を次に読んでみることにしました。
風間トオルさんの自叙伝です。
トレンディ―俳優として一世を風靡した頃、私はまだ小学生でしたが、ソース顔(めっちゃ死語ですね、笑)のカッコイイ俳優さんだなぁと子供ながらに思ってました。
ご自身の生い立ちについては特に隠していたわけではないけれど、2005年に出演した『オーラの泉』がきっかけとなり『徹子の部屋』などで生い立ちを話すうちに反響があり、そこからバラエティー番組で貧乏話をされるようになったそうです。
自分の貧乏話を笑いにできればできるほど、貧乏だった頃の暮らしが、辛い思い出から意味のある思い出へと昇華するようで嬉しいのです。
だから、この本も、貧乏ならではの生活と知恵が満載だなぁ、と明るく笑って読んでほしいなと思います。
ご本人がこのように書かれている通り、全体を通してからっと明るい内容ですが、そんな中でも胸が締め付けられるようなエピソードがいくつもありました。
苦労しながらも精一杯前を向いて生きるトオル少年の姿にどんどん引き込まれ、さりげなく支えになってくれる大人に出会えた時には心からほっとしました。
ほんわかしたイラストと、ご本人が話されているそのまんまのような読みやすい文章のため、小学生の娘でも休憩を挟まずに1時間ほどで読めていました。
児童書ではなく一般の本を小学生の娘に渡す時には、トラウマになるような衝撃的な場面がないかどうかちらっと読んでみるのですが、面白くて最後まで一気に読んじゃいました。
「今晩、うちの妻とどうかね」と言われ、テーブルの下で膝をツンツンとつつかれ、封筒を渡されて。
娘に「うちの妻とどう」ってどういう意味?と聞かれたらなんと答えようかと思っていましたが、読み終わったあと特に質問がなくて良かった。
娘は風間トオルさんのことは知らないようですが、それでもこの本はとても面白かったと話してました。
人との出会いを大切にして自分にできることを精一杯して生きていきたい、そんな風に前を向かせてくれる本でした。
Amazonのレビューでも評価が高く、「元気がもらえた」「温かい気持ちになれた」と絶賛されていることにも納得!
大人にも子供にも読んでほしいです。
小4娘がノンフィクションに興味を持つきっかけとなった本
風間トオルさん自叙伝の次は、先日noteでもちょろっとご紹介したこの本を読んでいました。
娘の読書スピードが速すぎて、私のnoteが全然追い付かない・・・。
新しい本を次々に読了しながら読んだことのある本も何度も読み返す娘は、いったい1日に何冊読んでいるのだろう・・・。
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