少女S『読書好きの好きなもの』

砂丘の国に住む読書好きの日々のあれこれ

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最近の記事

無題の詩

風は吹いていますか? 何だか気になったのです 私が住んでいるこの森は 苔がそよとも揺らぎません カラスが恐れて鳴いています 鹿の群れが消えました あなたの背中が見えません 風はまだ吹いていますか

    • 先日アップした「近畿地方〜」の読書日記。ポメラで書こうとしたら急にキーボードが反応しなくなり…あいぱっとで書きました。 ちなみに今はポメラさん、きちんと使えます。こわいよー。

      • 読書日記〜怪異は色んな場所にいる〜

         私の友人が消息を絶ってしまいました。その情報を提供していただきたいのです。  夜9時頃に何気なくベランダに目をやると、5階の角部屋、つまりAさんの部屋のベランダに赤系のコートのような服を着た女性が両手をあげて万歳するような格好で立っていたそうです。  双眼鏡から目を離すと、YさんとMちゃんが心配そうに見つめていた。と、同時にH氏は気づいた。今までうるさいぐらいに聞こえていた虫の鳴き声が全く聞こえなくなっていたのだ。  「みんなで飲み会をしたあの日から、彼はなにと浮気し

        • 弔うための詩

          放り投げた悲しみが 月の夜に落ちて来た 「やっぱりここにいたいの」と 涙が静かに落ちて来た 風の中で揺れています 真っ直ぐな背中 世界を見つめていた その瞳が今は寂しい 両手を広げて 受け止めてみたいの 空をかき分け こちらを目掛けて 走って来たたくさんの鼓動を 一人で泣かないでねと 今度こそ言ってみせるから 今夜はここで待ってるね 悲しみが降るあの丘で

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        • 詩集
          16本
        • 読書日記
          11本

        記事

          夢を叶える人への詩

          背骨は揺れる 本音を隠して 心が透かされないように ずっと俯いていた私の 弱さが貴方を呼びました 私だけの傷と痛みが 明日を呼び覚ます 大切な心臓だと知ったから 私は今日も歌っています 続く青い空の峰で 私と貴方が出会う限り いつまでも歌っていようと思います

          自分を好きになるための詩

           星の命が始まる日  君がそこにいてくれるなら  僕は道しるべに従って  約束の地へ降り立つことが出来るだろう  どうか笑っていて欲しい  好きの一言が言えなくて  自分を嫌いになった僕を  どうか笑い飛ばして欲しい  通り過ぎた約束も  見失った思い出も  全てが二度と取り戻せない  それでも僕は諦めていないんだよ  星の命が始まる日  君がそこにいてくれるなら  僕たちはまた出会えるはずさ  練習した「愛してる」を言うために  だから 言わせてよ  君のために言わ

          自分を好きになるための詩

          読書日記〜歩くことで生きていく〜

           歩くことは、放浪や犯罪、社会的困難や貧困と結びつけて考えられた。(略)ワーズワス兄妹は、このことを分かっていた。  旅はここからはじまる。私がソファを後にし、外に出たところから。  (略)私達のうちの一人が本から視線を上げ、落ち着きなく期待の眼差しでもう一方を見つめる。「準備はできたか? 背中にリュックを担ぎ、大道を歩く準備はできているのかい?」    「歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術」         トマス・エスペダル 著  久し振りにポメ

          読書日記〜歩くことで生きていく〜

          誕生日の詩

          朝が来たから私は無敵なの だって素敵でしょう こんな夜明け まるで踊り子のスカートみたいだわ 鳥の鳴き声もほら 今日を歓迎しているの 誰かが呼ぶ声がして あなたの目と視線が合った 待っていてくれたの 私を? 遅くなってごめんねって 言ったら丘で円を描こう 一人に一つだけの命 持ち寄って 早くここに来て欲しいの ドレスコードはあなた自身で レコードの変わりに時代が回るよ 舞台は私たちの真ん中にするの 心が打つかって生まれるリズム 二つの命が混ざって歌う 新しい朝焼けを そ

          宇宙からの詩

          聞こえていますか 私という沈黙が 風がそよぐ赤の海を 満たすのは静かな青 届いていますか 私の名前は ずっと大事に取っておいた あなたに呼ばれるためのもの 連れ添って歩く夕暮れが 今はもう遠い明日に 息が切れそうになって 手がかじかんでしまいそうになる だけど足が止まらないの ずっと楽しくって ずっと嬉しくって だから今日は寂しいの だってまだ聞こえない あなたの声が聞こえない 遠い星へいるあなたへ この歌は間に合っていますか 朝焼けに 命の輝きに 間に合うように歌っ

          今日を生きるための詩

          誰かが私に言ったの 「あなたは選ばれた」 「選ばれた命」と だけど私は知っている これは私の命 私が選んだ 私だけのもの 私が私に与えた 私が望んだ未来 誰にも渡さないわ 渡すことは無い いつまで手を伸ばすの 祝福されるにはまだ遠い? 望まれない命がある? 私はそれを選ばない それを「神様」なんて呼ばないわ だって私はもう選んだ 地平線の先で輝く 新しい未知を抱き締めると 私はいつか歌ってみせる 夜に見る夢が 朝に叶うようにと あなただけの未来 私だけの明日 私達が選んだ

          痛みを乗り越えるための詩

          僕らは少しだけ 空の青さに疲れたのかもしれない 瞼を閉じれば 赤い血が透けてしまうのに 傷付かないよ なんて嘯いて 涙の重さを忘れようとした 夜が明けても何も変わらないんだ 変わらなくて良いんだよ 変わって欲しいのは風向きだけ 変えたいと願うのは僕らの未来 止み間に降る 光が眩しすぎるね もう少し優しくしておくれ 僕らが抱き合って泣けるように 少しだけ世界が翳ってくれ

          痛みを乗り越えるための詩

          世界が歌ってる だってほら 新しい風が吹く 昨日までの五感は捨て置いて 今日のあなたでここへ来て ここは最果て 世界の真ん中 夜明けに鼓動を響かせる場所 今日を生きるあなたへ祝福を 命輝かせるあなたへ祝福を 地獄めいた空を笑って 音楽を響かせる私達に祝福を!

          世界が歌ってる だってほら 新しい風が吹く 昨日までの五感は捨て置いて 今日のあなたでここへ来て ここは最果て 世界の真ん中 夜明けに鼓動を響かせる場所 今日を生きるあなたへ祝福を 命輝かせるあなたへ祝福を 地獄めいた空を笑って 音楽を響かせる私達に祝福を!

          カメムシが多いんだが…!? 今季は暖冬との予想ですが私は信じません。毎日カメムシが来てるよ…

          カメムシが多いんだが…!? 今季は暖冬との予想ですが私は信じません。毎日カメムシが来てるよ…

          寄り添うための詩

          あなたの涙の理由が分かったよ 空が青いからでしょう? 鳥が行く方角に 朝が来ると知ったから だから疲れちゃったんだね 迫る青が重すぎて ここから飛びたくなったんだね 木漏れ日が綺麗だわ ずっとこのままでいたいね 現実なんて無いんだから この風に巻き込まれていたい 光が射す丘で踊っていたい 命だけを無限に感じていたい 泣かないで 笑っていて そんな言葉はもう要らない 祈る手はとっくに解いたわ あなたを抱きしめる為に 空の青さを受け止めて あなたの涙を拭えるように 手を取り合

          ビートの詩

          ほら 聞こえる? 通りを歩けばクラクション 花屋の入り口から薔薇が飛ぶ こんなに綺麗な空なのに 彼のウインクで全部台無し この赤い靴はヒールが高くて 歩くにはまるで向いてない それでも石畳を鳴らすのは あの人のハートをノックするため 私が歩けば皆んなが浮き立つ 噂話が蝶みたいに舞う 何を言っても構わない だけど ちょっと一言良いかしら? いつまでそこに立っているの? ほら 音楽は始まっている ドラムが鼓動を早くして 翻るジャケットの裾 あら あなた 踊り子みたいよ ぐず

          鼓動の詩

          大切にしていた言葉 空に放り投げたら落ちて来た 初めての色はあなたの色 あなたが染める命の色 音が聞こえるよ あなたの音 ひとりぼっちだと思っていたよね 今はほら 心臓が近すぎて お互いの音しか聞こえないの 側にいて 隣にいて ずっと目を合わせていて欲しい 永遠が一瞬に感じるような時間 息をして 愛していて ずっと耳を澄ませておくから 視界が滲んでいくような色 あなたが描く命の音