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弔うための詩

放り投げた悲しみが
月の夜に落ちて来た
「やっぱりここにいたいの」と
涙が静かに落ちて来た

風の中で揺れています
真っ直ぐな背中
世界を見つめていた
その瞳が今は寂しい

両手を広げて
受け止めてみたいの
空をかき分け こちらを目掛けて
走って来たたくさんの鼓動を

一人で泣かないでねと
今度こそ言ってみせるから
今夜はここで待ってるね
悲しみが降るあの丘で

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