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読書日記

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読んだ本を紹介する「読書日記」たち。
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記事一覧

読書日記〜怪異は色んな場所にいる〜

 私の友人が消息を絶ってしまいました。その情報を提供していただきたいのです。  夜9時頃…

読書日記〜歩くことで生きていく〜

 歩くことは、放浪や犯罪、社会的困難や貧困と結びつけて考えられた。(略)ワーズワス兄妹は…

私の血族、あなたの血族〜読書日記〜

 私は、すべてを家系のせいにしてしまおうとする気持は、さらさら無い。しかし、もしかしたら…

読書日記〜失われた世代を尊ぶ〜

  かつてこの国は若く、夢と伝説にみちていた。スコット・フィッツジェラルドはその夢と伝説…

読書日記〜シャネルに学ぶ〜

 「モードは芸術ではない。商売だ」   「モードは死ななければならない、それもできるだけ…

読書日記〜夢を叶えにアフリカへ〜

 「ティジャニ!!!」  名前を呼ぶだけで、彼もまたわかっていた。組み立てようと、地面に…

読書日記〜さあ、不道徳の時間です〜

 この世の中には「悔悟した青春」などというものはないのです。「自分はまちがっていた」などという青春はないのです。  精神的に帰ってゆくところが一つもないのに、自分の女にだけ、故郷を、港を、根拠地を夢みようというのは、時代おくれのセンチメンタリズムにすぎません。  これが私の教育勅語です。  「不道徳教育講座」 三島由紀夫著  自分が生まれる前に活躍していた作家の情報、それも「ファーストインプレッション」の種類は人によって異なるかと思います。  私が三島由紀夫について最

読書日記〜生き様は死に様で決まった〜

 『小さなお人形の物語』にはデア・ライトが幼少期に見た夢が反映されている。  デア・ライ…

読書日記〜私達が歩む黄金の道〜

 「ほんとに道って好きよ。だって、行きつく先はどこなのかしらって、夢見ることができるじゃ…

読書日記〜文豪だってアオハルする〜

 またわたくしと堀口とは新詩社の同輩であり居住も同じ方角で、校の内外でいつも一緒にいるの…

読書日記〜アメジストの詩人〜

 一八八六年五月、エミリ・ディキンスンは、「呼び戻されました」("Called Back")とだけ走…