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尊敬する両親がつなぐ技

こんにちは。TEN TO TEN 森田です。

本日は、私の両親の話をさせていただきます。

越前漆器をご存じですか?

みなさん越前漆器ってご存じでしょうか。

蒔絵とは、漆器の表面に漆で絵や模様を描き、その上に金や銀の粉を蒔いて研ぎ磨いたもののことを言います。

その越前漆器の里である、福井県鯖江市河和田という地域で、私の両親は蒔絵師を営んでいます。

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伝統工芸はかっこいい。

私は父親を世界で一番尊敬しています。

河和田で越前漆器の職人としてこの道45年、最前線で活躍しています。

幼いころから、暇があれば父親の職場を訪れ、その繊細な仕事を尊敬していたと森田さんは言います。

私は、幼いころから不自由を感じたことがなく、いろんなところに家族で思い出作りに連れて行ってもらったり、大学まで卒業させていただきました。

それは決して裕福だったということではなく、両親が「蒔絵師」という仕事で稼いだお金を、自身のためではなく、子どもたちに使ってくれたからだとわかっています。

両親が寝る間も惜しんで手がける商品をもっと多くの人に知らせたいのです。伝統工芸は、蒔絵師はかっこいいということを世に発信したいのです。

越前漆器の里の現状

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そんな蒔絵師も全盛期は100人以上いたにも関わらず、今では30人ほどまで減少しています。

そして、父親が還暦(60歳)を迎えますが、職人の中では2番目に若いという実情があります。

継がなくていいでな。

父親が覚えているかわかりませんが、私が高校時代、大学を受験しようか、蒔絵師を継ごうか迷っていた時に、ぼそっと伝えてくれた言葉でした。

それは「自分がやりたいことをやればいい」ということと、「覚悟がないと、本当にやりたいと思わないと、この仕事はできない」という2つのメッセージがあったと思っています。

この言葉には優しさもあり厳しさもあったのだなと、社会人になってから気が付きましたし、今でも何かを取り組むときに大事にしている気づきです。

自分がやりたいことを、だけでしっかり覚悟をもって歩む。

現地を訪れて、体験してもらうことが願い

自分

越前漆器は長く、丁寧に使い続けられるものです。修理や塗り直しを行うことで、ずっと生活のそばに一緒にいられるんです。

安くてもいいものももちろんたくさんあります。

ただ、何百年も受け継がれてきた技でできた品は、心に豊かさをもたらしてくれます。そして、そこには間違いない技術をもった職人の手仕事がぎゅっと詰まっています。

遅くなりましたが、私も35歳。職人を継ぐという形ではないですが、自分なりのやり方で親父の技を世に広めていきたいと思います。

いろんな方々が親父や越前漆器の魅力を発信してくれている

いろんな方々が発信いただいている記事を紹介します。

ホンモノガタリ

職人はかっこいい。職人は日本の宝。親父は最高の職人。

一度歴史が紡がれる河和田に来てみてな~

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