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そもそも、勉強って何をするの? 〜けてブれを使った分かりやすい勉強法〜

「そもそも、これって意味あるのか?」
などのそもそも疑問が最近増えた教育を本気で語る会のマサです。
学校の様々な活動の「最上位目標」を意識するようになると、
そもそも論クリティカルシンキングが結構増えます。
そんな中、「そもそも勉強って何をすることが勉強になるの?」
ということを考えました。
今回は「けてブれ学習」を活用して、
こんなそもそも論を考察していきます!


1 勉強を分解して分かりやすく!

計画、テスト、分析、練習の頭文字をとって、
「けてブれ学習」です。
分かりやすい頭文字を並べて、
この4つのサイクルを考えやすくしてくれています。
そうやって「勉強」という抽象的な言葉を、
噛み砕いて子どもたちに伝わりやすい言葉が
けてブれです。
復習や予習、アクティブラーニングやクリティカルシンキングなど、
聞いたことはあるけど具体的な意味は分からない。
そんな言葉がひとり歩きすることはよくあります。
勉強という言葉を具体的に分解してくれたけてブれ学習とはどのような勉強なのか。
次の章から詳しくお伝えします!

2 分析の細分化

抽象的な言葉を噛み砕いていくように、
「復習」という言葉も具体的な方法と
明確な理由があります。
これを、けてブれ学習法では「分析」と表現しています。
分析は復習の具体的な手段になります。
テストの復習も「答えを赤ペンで書く」だけが復習ではありません。
間違いを細かく分析することがけてブれ学習のポイントです。

問題文を読み間違えた。
解き方が分からなかった。
分かっていたけど間違えた。
時間が足りなかった。
そもそも問題の意味が分からなかった。

間違えてしまう原因は様々です。
その原因をしっかりと分析していけば、
けてブれ学習の「練習」のやり方が見えてきます。

3 横にも広く、縦にも深く

具体的な分析ができると、
効率の良い学習につながります。
つまり、無駄な勉強が省けます。
学校から一方的に出された宿題は、
自分の現状に合っていないものが多いです。
だったら、自分の課題克服は自分で考えましょう。
分析してみた課題が「かなり苦手」な学生だったら、
色々なタイプの問題を幅広く解いてみます。
問題の数を多くこなして、対応力を横に広げていくイメージです。
また、「間違えたけど得意」な課題であれば、
ちょっと難しい問題を解いてみます。
子どもが既に持っている知識を活用し、
応用力を縦に深めていくイメージです。
このように、自分に必要な課題を分析できたら、
自分に最適な学びを、横にも縦にも伸ばしていけます!

4 間違えた自分と向き合う

「分析」や「学習」の過程では自分の課題が明確になります。
テストの丸付けでも、
間違ったところに☑をつけるだけでなく、
間違った理由を考えなければなりません。
けてブれ学習で大事なことは
「間違いから逃げないこと」です。
間違いを細かく分類して、具体的に分析する。

よかった理由は何か。
できなかった理由は何か。
どういうことに気を付けるのか。

自分自身を丸裸にして、自分の現状と素直に向き合う。
きっとその勇気がけてブれの一歩目だと思います。

失敗を恐れて前に進めずにいたら、
失敗するからこそ「分析」と「計画」につながります。
失敗は悪いことではなく挑戦した人の貴重な財産です。
横浜創英中学高等学校の工藤勇一校長と、
ロボットクリエイター高橋智隆さんの対談で、
このように記されています。

工藤さん
「なぜ(ロボットを)チームで作るのではなく、一人でつくるんですか?大変じゃありませんか?」
高橋さん
「自分の失敗を、人に取られたくないんです。」
「失敗には、すべての学びがあります。学びがあるから、次のロボットにつながる。」

考える。動く。自由になる。  工藤勇一 著  (一部略)

失敗があったからこそ次の学びにつながります。
子どもたちが失敗を楽しめるような
けてブれのサイクルを、
子どもたちと一緒に作っていきたいです!
「そもそも勉強って何するの?」という子どもの純粋な疑問に、
「自分で学び方を学ぶことだよ」という方法を示せる教師になります!

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