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統合失調症と闘う日々②

 こんにちは。

 今回は、病気について書きます。前回の投稿の続きとして、より詳しく書けたらいいなと思っています。前回の記事はこちら↓


まず、統合失調症とはなにか。簡単に。

 統合失調症と検索して、トップに出てくるサイトが大塚製薬株式会社が運営する「すまいるナビゲーター」というサイトです。

 記事を引用し、典型的にはどんな病気であるかを簡単に紹介します。

どのような病気なのか

統合失調症は、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患で、その原因は脳の機能にあると考えられています。
約100 人に1 人がかかるといわれており、決して特殊な病気ではありません。
思春期から40歳くらいまでに発病しやすい病気です。
薬や精神科リハビリテーションなどの治療によって回復することができます。

すまいるナビゲーター 統合失調症 ,統合失調症ABC,1.どのような病気ですか?

’’その原因は脳の機能にあると考えられています’’がポイントだと思います。ある日突然、精神状態に不調をきたしてしまう(おかしくなってしまう)ということではなく、段階を経て発症する病気であると言われています。

どのような症状が起こるのか

 統合失調症で妄想幻聴が起こる病気であるというのは、この病気の名前を知っている人であれば想像しやすいと思います。先ほどから参照しているすまいるナビゲーター,統合失調症ABCにはどんな症状があるのかもまとめられています。統合失調症で起こりうる症状は3つに分類することができて「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」と分けられます。

 陽性症状は、具体的に言うと『妄想』や『幻覚』、『思考障害』を引き起こします。ここでいう思考障害については引用します。

思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなる。会話に脈絡がなくなり、何を話しているのかわからなくなることもある。

すまいるナビゲーター 統合失調症 ,統合失調症ABC,2.どんな症状ですか?

 陰性症状は、『感情の平板化(感情鈍麻)』『思考の貧困』『意欲の欠如』『自閉(社会的ひきこもり)』を引き起こします。

 認知機能障害は、『記憶力の低下』『注意力・集中力の低下』『判断力の低下』を引き起こします。

 症状の出方は人それぞれですが、私は陰性症状が強く出ていた時期には意欲の低下で何もできなくなって、好きなK-POPを聴いても何も感じないという日々を送りました。この病気になって、生活の中でやりづらさが増えたように感じます。すまいるナビゲーターにも書いてありますし、私が体験していて実感しているのでわかることですが、統合失調症の症状の経過には周期性があります。

私がなぜこの投稿を作ろうと思ったか

身近で起きていることから

 最近いやでも精神疾患を持っていること、統合失調症を持っていることを毎日のように考えさせられます。前回の投稿で主治医のことについて言及しましたが、主治医が3月末で退職し転院することがわかって病院を探したり、大学に診断書を提出するために主治医にいろいろ掛け合ったりということを短期間で行っていました。外出する時も、外には被害妄想の種がたくさん落ちています。

公表したからには、自分の状況を読者の方にアップデートして知ってもらう必要があった

 闘病記は同じ病気でも千差万別。私にとって病気と向き合うことは重く暗いことだから、積極的に書きたいとは思わないけれど、1回書いた以上はアップデートしていく必要があると感じました。書くという事が、私にとっても良い体験になる可能性もありますし。

私の症状の経過

 統合失調症には様々な種類があると思っています。統合失調症の治療を始めて4年が経ちますが、出来るようになったことと今でもできないことを紹介しながら、私の経過を説明します。

昔の私が出来なかったこと

 私自身を大切に扱ってあげられなかったことですね。希死念慮が強くて、生きていることが常に無意味に感じていました。出来なくなってしまったことも多かったので。楽しみや希望を抱くことが難しかったです。

今の私も出来ないこと

 被害妄想が強くて、健康的な習慣を失いました。外出していても、気になる行動している人にやめてください言ってしまいそうになります。必死に我慢するので、帰ってくるとどっと疲れてしまいます。もともと運動することが大好きだったのですが、外に出る機会がめっきりと減りました。それが関係して治療を始める前より、30㎏太ってしまいました。最近分かったことですが、戸締りを何回も確認したり、手の消毒を何回もしたりするのも病気と関係があるみたいです。

今の私が出来るようになったこと

 楽しみを少しずつ見つけられるようになってきました。K-POPのライブに出かけたり、友達や先輩と食事をしたり、大学の勉強を積極的に行っています。それと少しずつ、私自身を大切に扱ってあげられるようになってきたのかなと思っています。体調が悪い日は早く休むようにしたり、良いことがあった時は(大好きな)お酒を飲んで自分を褒めてあげたりしています。運動する習慣が100%戻ったわけではないけれど、安全に感じられる時は外に出て歩いています。

今も昔もずっと出来ていること

 身近な人とコミュニケーションを取ることかなと思います。これは家族が多大なる工夫をしてくれたことも要因としてあります。例えば、入院していた時に家族が面会に来てくれた時は泣きました。洗濯物を運搬してくれた時はありがとうと言いました。毎日家族とLINEで必ずおはようとおやすみのあいさつを交わしました。今ではそれがさらにパワーアップして、家族の仕事などでの愚痴を聴いたり、家族のために家事を少しずつ担えるようになりました。

病気になって辛かったこと3選

 困難を乗り越えて強くなれたという言葉があったりしますよね。私も体感したことがあります。統合失調症になったことは1つの困難であると言えると思いますが、乗り越えようとしている今が一番辛いです。出来れば逃げたい。

病院を探す苦労

 先ほど、病院を探す機会があったと話しましたが、私は2つの病院の口コミを見ただけで断念しました。今の病院で4月から主治医が交代するため、もし波長が合わない人だったら家から通いやすい病院に代えてもいいのかなという軽い気持ちでネットサーフィンを開始しました。

 私が精神科に通い始めたのは未成年だったため、親が必死に調べて病院を見つけてくれていました。その作業を私はついこの間、自分でやってみたんです。やってみて驚いたどころか、ショックで落ち込んでしまいました。

 HPを見て、サイト自体がきれいで、理念や設備が整っている病院を見つけた後にGoogleの口コミを一通り見てみました。とげとげしい言葉で溢れていました。書いてある内容の中に、事実であれば倫理的に間違ったことを実施している病院と思わせる内容のものも。つまり、HPの内容と口コミが乖離していたんです。もちろん良い内容もいくつか見つけましたが、もはやその一つ一つに信憑性が見いだせなくなっていきます。

典型的で簡単そうに見える日常生活を送るのが難しくなる

 私の場合は身なりを整えることと栄養バランスの取れた食生活を送ることが苦手です。お風呂は毎日入れないし、顔を洗う事や髪の毛を整えることも面倒に感じます。それは甘えだっていう意見を言われたらそこまでにはなってしまいますが。今はだいぶマシになってきましたが、前髪はもう目が全て隠れるくらいまで伸びています。食事は片づけるのが面倒なので、自分で作るときは野菜は切りません。インスタントラーメンばかりになります。YouTubeを見ると、栄養に気を付けた食生活を送っているVlogerさんたちを沢山見かけます。私も何とか頑張りたいのですが、炭水化物ばかりになってしまいます(切実な悩み)。

 もう一つ付け加えると、私は小説を読むのが中学生のころから好きでした。病気になってからは、集中力や意欲が低下して本を読む気に慣れなかったり、登場人物と内容をうまく頭で整理できなくて、本を読むのが億劫になってしまいました。悲しかったです。今は結構専門書を少しずつ読めるようには回復してきた感じです。

一見良さそうに感じることが、本人とってはマイナスに感じてしまう

 私は病気が重症ではないとか、回復していくことがマイナスに感じられてしまうのです。障害があるのに、重症ではないからサービスや制度を受けられない(申請すらさせてくれない)ことや、回復していくことで障壁が生まれてしまうことがあります。私は今回復に向けて精一杯努力していることはここに伝えておきます。

 お気づきかと思いますが、私は重症でないおかげで辛い思いしたことがあります。コミュニケーションを遅滞なく問題なくできるせいか、訪問看護のスタッフの方と就労の話をしていた時に「障碍者雇用は3つの障害で1枠を争う。精神障害を持つ人は心が脆弱だから不利だ。」と本音(潜在意識かな?)をこぼされたことがあります。(この話をすると読者の誰かに、私の身元が割れそうな気がしますが、’’心が脆弱’’という言葉に相当傷ついたので死ぬまで語り継いでいく所存です。)

 病気の重症度で、私の辛さや、やりづらさを量られることがよくあります。それが、私が私の状態をマイナスに感じてしまう理由です。

まとめ

 かなり長編にはなってしまいました。スマホでこれを最後まで読んでくださった皆さん、PCで読んでくださった皆さんも最後までお付き合いいただいてありがとうございます。

 ネットで、例えば異常な行動をしている人に対して、真偽もわからないまま’’統合失調症’’とラベル付けされているのを見かけたりします。それを見て私も異常者なんだと感じることもあります。

 この投稿をするのもとても勇気が必要でした。私の闘病記として、これを読む人に受け入れてもらえたら嬉しく思います。

 次回は(多分明日)、放送大学に関することを投稿する予定なので、また戻ってきてくださるとうれしいです。

 それではまた。


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