ミツバチの越冬について④

 巣箱を保温するか、そのままにするか。悩ましいです。特別に保温しなくても長野県でも越冬できるそうですが、ミツバチのハチミツの消費量は多くなるそうです。

 千葉県で養蜂している私はこんな感じ。
手前の箱は蜂数十分である為、何もしてません。
奥の2つの箱は少し蜂数が少なかった為、麻布で覆いつつその周りをプラダンで保護しています。
後は入口を蜂が暑がらない程度に新聞紙で狭めています。

 手前の箱は蜂数が多かった為、余裕の越冬でした。越冬後の2月下旬に内見した所、越冬前よりハチミツが貯まっていて、育児の為に空の巣枠と交換が必要でした。
 千葉の越冬は、1月初めから2月中旬まで。期間が短いので、よほどやってはいけないことをしなければ、全滅することはありません。(それでも趣味で養蜂している人は全滅と言うこともたまに聞きます。)

越冬の為にいろいろ保温する人がいますが、気をつけるポイントは以下の通り。

①暖めすぎない
 北海道では寒すぎるので、蜂舍と言って蜂の巣箱を専用の建物の中に入れるそうです。この時に大事なのは、建物内が暖かくないことです。10度を超えてくると蜂が花も咲いていないのに活動的になり、ハチミツの消費量も増え、寿命が短くなります。他の地域でも巣箱の保温を考える時は、暖かすぎないようにするのは大事なポイントです。
 蜂が箱から溢れでてしまうのは、暑すぎるサインです。

②湿気がゆっくりと抜けるようにする
 あまりに密閉しすぎて、湿気が巣箱の中にたまるのはよくありません。逆に湿気が急速に抜けるのは巣箱を冷やしてしまいます。ゆっくりと湿気が抜けるように囲いましょう。

③給餌しない
 基本的に冬に給餌するのは手遅れです。ミツバチがハチミツを作る為にハチミツを消費し、疲労して寿命も短くなります。初心者の越冬の失敗の原因の一番がハチミツを採りすぎた事に気付き、冬に給餌してしまうことです。越冬前には必要な貯蜜がある状態にしましょう。

④巣枠を全て蜜枠にしない
 巣箱内の全ての巣枠を蜜枠にすると2月中旬くらいにミツバチが育児を開始する際に育児スペースが不足することになります。

 ついつい心配で過保護になってしまうことが逆にミツバチの邪魔をしていることもあるので要注意です。

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