セイタカアワダチソウの蜂蜜と言えばマズイと評判で…

例年だと4月の桜に始まって8月のカラスザンショウで西洋ミツバチの採蜜は終了するのですが、
越冬に向けて準備中11月に余ってどうしようもない蜜枠の採蜜を行いました。

この蜜の三割くらいは『セイタカアワダチソウ』のハチミツです。
ニホンミツバチを飼育しているひとであればこんなことをよく言われます。
『セイタカアワダチソウの蜜は匂いがヒドイからその花が咲く前に蜜を絞らないと!』
実際、セイタカアワダチソウの咲いている時期の巣箱の周りはヒドイ匂いがします。使用済みの雑巾を絞ったような匂いと言えば近いでしょうか。
だから、前述の指摘にもなるほどと思ったものです。ヒドイ匂いなんだもの。

ところが、今年はセイタカアワダチソウの蜜がどんどん入ってきて、貯まり過ぎてしまったので採蜜しました。

気になるお味は……、
『美味しい!!』
確かに香りは少しクセがあるのだけど、爽やかな柑橘のような香りと黒糖のようなコク。
毎年絶対買いたいと思っていたある人が採ってる日本ミツバチのハチミツの味にそっくりだったのです。

謎がとけました。

日本ミツバチの採蜜は主に秋のセイタカアワダチソウの咲く前に行います。
それが常識なのです。
だから、自分が採る日本ミツバチのハチミツは、年によって柑橘類、カラスザンショウ、野ばらのようなハチミツが採れましたが、自分が一番好きで毎年買っている日本ミツバチのハチミツの味にはならなかったのです。
まさかのあの美味しいハチミツがセイタカアワダチソウだったなんて。

海外ではセイタカアワダチソウはゴールデンロッドと言う名前で人気のハチミツで人気らしいのですが。養蜂仲間では評価は低く、『何故か海外では人気らしい』
そんな噂話も鉄板ネタです。
『あんなヒドイ匂いなのに!!』
実際食べたら、まさかこんなに美味しかったなんて。

思い込みは良くないなって、改めて思いました。

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