「子供がいるから家が片付かない」と嘆く前に、少し頭に入れておくといいかもしれないこれらの情報
まずはこちらの記事をご覧いただきたいです。
(記事が消えた場合のために本文を引用させていただいております)
■子供向けの広告が、海外では規制されているという事実
続いてこちら。日本の動向です。
https://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202106_01.pdf
「子供を取り巻く広告をめぐる諸課題」(国民生活センター)
ユニリーバの件。
「子供向けの商品を宣伝する際に、アニメキャラや子供に人気のインフルエンサーを起用しない」と明言されています。
これって重要ですよね。子供にとっては商品の価値なんかどうでもよくて、「大好きな〇〇が使われている」ってことが購買動機になったりします。
日本の国民生活センターの記事では、フランスで痩せすぎのモデルを使わないようにしているとのこと。
そして何より、それらの規制が、日本では行われていないことが分かります。
■「日本の消費者(特に子供)は狂わされている」と言う事実
お片付けの相談などを受けると、必ず言われるのが
「子供が泣きながら『買って!』とせがんでくるので仕方なく買った」
「周囲もみんな持っているグッズを持たせないのは可哀想」
などの声。
つまり要約すると「子供が欲しがるから仕方なく買わねばならなくなっている」というわけです。
これをいかに回避するかが親として腕の見せ所…と言う話ではなく。
海外では、まだ欲求をうまくコントロールできない子供に向けてコマーシャルをしてはいけない、と法律で規制しているのです。
にもかかわらず、日本はストレートに子供を狙い撃ちにするようなコマーシャルが毎日垂れ流されていて、子供が狂わされているのだ、という事実を知っておくべきかな、と最近考えています。
子供を持つ親御さんなら身をもって知っているでしょう。
子供向けのお菓子はモロに人気キャラクターの絵柄。
子供向けのおもちゃ。「買わせる」ために毎年リニューアルして購買意欲を煽っていますよね。
子供向けの映画。子供が1人で映画館に来るわけはなく、親の入場料も加算されるので大人気です。
買わないと子供がかわいそう、買わないと流行に後れる、買わないと子供の発育に良くない、みたいな見事なキャッチコピーがずらり勢ぞろいです。
とにかく、子供、子供、子供を狙い撃ちです。
ものの善悪もまだ分からない子供にそんなものを見せたらどうなるか。
そりゃぁ、お店の床で転がり、泣き叫んで訴えるに決まっています。
それを見たら親の方も「買わなければどうしようもない…」って気分になります。
つまり、みんな被害者です。
■「子供のため」ではなく「(一部の)大人(が儲かる)ため」に子供商品が開発され続けている
キャッチコピーはもちろんプロが作っているので、素人の我々はすぐに翻弄されてしまいます。
こうして子供が狂わされていく。
狂ったように「アレを買って!」と親に訴える。そりゃ当然です、狂わされてるんだから。
ではそのとき、親はどうするでしょう。
ケース①:頭ごなしに「ダメ!」と抑圧する。
→欲望を解消されることなくフラストレーションの溜まった状態の子供をつくることに。
ケース②:子供の欲求をすべて受け入れ買い与える
→「大声で喚けば何でも受け入れてもらえる」ことを学習してしまう。ゆえに大人になって苦労するし、自身の子供もそういう風に育ててしまう
ケース③:子供を理論的に説得しようとする
→小さな子供に理論など通じるわけもなく、結局両者ともにフラストレーションが溜まる
お互いに詰んでます。
■我々がすべきことは「子供を上手にしつけること」ではなく、
ではどうすべきなのかというと…
やっぱり「知る」ことが先決だと思うんですよ。
私達は自分の意志で行動しているように見えて実は誰かにコントロールされているということ。そのコントロールしている主は誰なのか、どういう理由なのかを正しく知ること。
続いて。
子供に「おもちゃは適正な数だけ持つようにしつける」のより先に、こうした企業や社会に対して「それは良くないことだと思う」と「No!」を突きつけていくことこそが、我々のやるべきことなんじゃないかと思うわけです。
だって、知らない内に大きな力によって狂わされているのに、我々個人が太刀打ちできることなんかごくわずかです。
しかもこの事実を、おそらくメディアは取り上げません(断言)
だって、スポンサーを失いかねないわけですからね。
だから、ずっとゆるゆると、狂わされ続ける。
その事実を知ること。
そして、声を上げ、社会全体を変えていくこと。
過度に恐れる必要はないですが、
きちんと情報を精査して声に出していかないといけないな、と…。