中国の大卒者が就職難~経済成長とはいえ大卒が過剰らしい...~
昨日のロイターのニュースより。
中国の若者(16才~24才)の失業率が本年6月時点で21.3%。
この年代には大卒者が多く含まれており、大卒でも就職難とのこと。
確かに中国では大卒者が年々増えており、本年は約1,100万人が卒業。(人口は日本の11倍)
大学進学率も、この20年間で12.5%(2000年)から52.3%(2019年)まで一気に上昇した。
進学率は日本と同じ程であるものの、日本とは異なり大学生の7割が文系という状況ではない。
中国は理工系を重視するため、多くは理系を専攻している。
(ソースは忘れたが、約6割が理系だと)
そのため、大卒者は製造業や情報通信業にスムーズに就職できると思うのだが、就職難のありさま。
大したスキルがない大卒が量産されているわけではないのに。
実は、就職難は目新しい現象ではないとのこと。
2007年にも大卒者の供給過剰が発生していた。その後この問題はやや和らいだとはいえ、毎年大量の大卒者が市場に参入するため、完全に解消されることはなかった。
と言われても、就職難の理由として腑に落ちない。
2010年代の中国は景気が非常に良かったから。ITの分野でも台頭しているし。大卒の需要は拡大していると思えるが。
最近の経済成長率も5.0%(2024年上半期)。日本だと、70年代後半の安定成長期の頃の水準。
正直、中国の労働市場における具体的な需要や大卒者の就職率(専攻ごと)は分からない。なかなか知るのは難しい。
ただ、中国国内で働く場所がないなら、是非とも日本に来て働いていただきたい。IT系が深刻な人手不足ですからね。定員割れの大学も日本語教育で何とか延命できるのでは。
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